3カ月着け続けたスマートリング「Oura Ring 4」。画面がないのが最大の利点かも

■ほぼ設定不要で簡単に使いこなせる

Oura Ring 4はiPhone、Androidのどちらにも対応していますが、筆者はiPhone 16 Proと接続させて使っています。iPhoneにインストールした「Oura」アプリを起動し、画面の案内に従うだけで使えるようになりました。迷うことはなかったと記憶しています。

▲iPhone 16 Proと接続させて使っている

多少面倒だったのが、サブスクリプションへの加入。Oura Ringは「Ouraメンバーシップ」(月額999円または年額1万1800円)に加入することで、詳細な測定結果を見られ、自分に最適化されたアドバイスが読めたりします。加入しなくても使えますが、その場合、コンディション、睡眠、アクティビティのスコアなど、最低限のデータしか表示されないとのこと。なので、サブスクへの加入を前提に購入したほうがいいと思います。加入に際して、住所や氏名、クレジットカード情報などの入力が必要になりました。

▲「Oura」アプリで初期設定を進めると、サブスクへの加入に導かれる。使うのにお金がかかることは欠点とも言えるが、このサブスクによって詳しいデータが得られることが優位性とも言える。1か月は無料で試せる

あとは、使用目的など、簡単な質問に答えただけ。スマートウォッチでは、ヘルスケアの自動モニタリングや、異常が検知された場合の通知、ワークアウトの目標や自動検出の設定など、あれこれ設定しなければならないことがあるのですが、Oura Ring 4は充電して指に着けるだけでOK!

▲画面に表示される質問に答えていくだけで初期設定は完了

 

■着けっぱなしで、いろいろなことがわかる

Oura Ringに限りませんが、スマートリングの最大の利点は、着けっぱなしでいいこと。防水に対応しているので、手を洗うときも、お風呂に入るときもそのままでOK! 着けたままで寝ると睡眠がモニタリングされます。

筆者がOura Ring 4を使い始めたのは夏。海で泳いだり、シュノーケリングをしたりするときも着けていました。外すことを忘れていたというか、考えもしなかったというのが正しいかも。Oura Ringは一般的な指輪よりは大きいですが、数日着けていると、その状態が当たり前になります。海水に入った後は、水道水でしっかり洗いましたが、不具合は生じていません。

Oura Ring 4はフル充電で5〜8日程度持つそうです。筆者の感覚では、ギリギリ1週間持つか持たないかという印象。長く使い続けているうちに充電できる容量が減っていることも考えられるので、週2回程度、80〜90%を目安に充電しています。

充電し忘れて電池切れしてしまったことが何度かありますが、問題ありません。スマートリングは、スマートウォッチと違い、電池が切れてもそんなに困らないんですよ。そもそもディスプレイがないので時刻がわかるわけではなく、通知も届かない。ただ、心拍数など身体のチェックが一時的に中断するだけです。

▲付属の充電台に乗せて充電する。充電の状態はライトでわかり、正確な電池残量は「Oura」アプリで確認できる

着けていてわかるのは「コンディション」「睡眠」「アクティビティ」「心拍数」「ストレス」の評価。「コンディション」は総合的な体調の評価で、100点満点で表示されます。「睡眠」と「アクティビティ」もそれぞれ100点満点で表示され、細かい分析やアドバイスを読むことができます。「心拍数」は直近の計測データを確認でき、「ストレス」ではストレスとなった時間と回復に要した時間などがわかります。

▲左が「Oura」アプリを起動すると最初に表示される「今日」の画面。画面下の「主要データ」「私の健康状態」をタップして画面を切り替えられる

▲「コンディション」の詳細画面。これは一部で、実際にはもっと多くの情報が表示される

▲「睡眠」の詳細画面の一部

▲「アクティビティ」は自動で計測され、あとで運動の種目を選択できる。GPSは内蔵していないが、スマホのGPSで取得された位置情報により、歩いたルートも記録される

▲左が「心拍数」、右が「ストレス」の詳細画面の例

リングの内側にはセンサーが搭載されていて、それによって心拍数、血中酸素濃度レベル、体表温、身体の動きが計測され、それらのデータを分析して、上のような結果が導き出されるわけです。スマートウォッチは心拍数や血中酸素濃度などを手動で測定できる機種が多いですが、Oura Ring 4は完全に自動で、勝手に測定される仕組み。とてもラクです。

▲リングの内側のあちこちにセンサーを搭載。心拍数、血中酸素濃度レベル、体表温の傾向を測定し、加速度計によってアクティビティが追跡される

 

【次ページ】どんな人に向いているのか

この記事のタイトルとURLをコピーする