
リップストップナイロンなどを素材に使った軽量なポーチやサコッシュなどと違い、ある程度形を保ってくれるので荷物を満載しても形が崩れません。アウトドア系のバッグはモノよっては少し野暮ったさを感じることもありますが、ミニマムなデザインも相まって、街使いでも違和感がないのが嬉しい。

フロントのフラップはファスナー式で独立したポケットとして機能するので、なくしたら困るものを収納しておくのに便利。財布やキーオーガナイザーなどを入れています。
▲コンパクトな見た目ながら、お出かけに必要なものはしっかり収納できるメイン収納
メインコンパートメントは幅と深さのバランスが良く、スマホと厚みのあるモバイルバッテリー、ハンドクリームを入れても、まだ余裕が残ります。バッグ底から開口部にかけて斜めに広がるマチのおかげで、上述の小物類に加えて小型の折り畳み傘も収納可能。

両サイドのマチの部分にも小型のメッシュポケットが付いているので、リップや香水のような小物もセットできます。バッグの中でよく迷子になる筆頭の、この手の細長小さいアイテムの定位置を作れるのはありがたい。ただ、バッグをひっくり返すと落ちていくの注意しましょう。

続いて、メインコンパートメントの前面にはファスナーなしのメッシュポケットも。マチはありませんが、キャッシュレス派ならカードケースを入れておくのにちょうどいいサイズ感です。
ちなみにメインの背面にも大きいマチなしポケットもあるので、例えばイベントなどでパンフレットをもらった時にしまっておくのにちょうど良さそう。

実際に使ってみて気づいたのは、上述の通り生地のハリが程よくあるので、手を入れた瞬間に中の物に指が届くこと。柔らかすぎるバッグだと内部で物が倒れてしまい、探すだけで時間がかかることも。ここが、よくあるサコッシュとは違う点でしょうか。

そして何より、気軽に扱えることが大きい。キャンプ用として作られているので多少ラフに置いても気にならず、地面に触れてもサッと払えば済みます。外出時にカフェの床や車の足元に一旦置く場面でも、神経質にならずに済みます。普段使いのショルダーは意外とこうした場面で気をつかうので、この安心感は大きい気がします。
▲S字フックを使って壁に吊るせばオーガナイザーとしても
今日の荷物量に合わせてバッグを変えるのが面倒で、結局いつも同じ鞄になってしまう人は多いと思います。必要な物を詰めても形が崩れない、だけど大げさにならない。この“ちょうどいい”感じが、探していた答えに近いと感じました。ショルダー難民を続けてきた身として、ようやく日常の小さな悩みに終止符が打てそうです。

ちなみに、キャンプ好きには分かってもらえるキャンプギアあるある“とりあえず栓抜きをつけがち”は、この「フィルデンス ギアミュゼット」も例に漏れず。フラップを留めるS字フックで不意の瓶ビール栓抜き需要にもスマートに対処できます。
<取材・文/山口健壱(GoodsPress Web)>

山口健壱|キャンプ・アウトドアと動画担当。2年半ほどキャンプ場をぐるぐる回って、回り回ってGoodsPress Web編集部所属。“キャンプの何でも屋”としてキャンプを中心にライティング、動画製作、イベントMCなどを行う。バッグと小物ってなんでこんなに心を揺らしてくるんでしょうね。
【関連記事】
◆バックパックにもトートにもなる約151g「薄軽バッグ」で買い物後のストレスが半減
◆観光もできる“仕事バッグ”が出た!アッソブの新作で今話題の“ブレジャー”を始めてみない?
◆大人が手にしたいカジュアルさが魅力。デニムの風合いを生かしたグレゴリーのコラボバッグ!
- 1
- 2





























