■細かい部分まで余念なし。ここまで完璧さを感じられるバッグって滅多にないかも

さらにこのバッグ、細部を見ても完璧なんです。いや、細部までも見事に作られているから完璧なのでしょう。ストラップは長さを調節できるのですが、そのバックルやベルト剣先のあしらいなども同色ブラックの金属で作られていて非常にクールな表情。意外と世に出ている多くのレザーショルダーは金属部分がシルバーで、それだと少しレディスのような雰囲気になってしまいがち。あまり気付かれないところではありますが、金属もブラックということは大人の男性においてとても重要な要素なのです。

そしてサイドに配されたさりげないブランドタグ。レザーのショルダーバッグはどちらかというと重たい空気感を持つアイテムですが、このピスネームがあるとないとでは印象がまったく異なります。付けることでほんの少しカジュアル感が出るため、軽さを出せるのです。それでいてタグ自体は同色でブランドネームも墨黒にしているのでカジュアル過ぎず、全体のイメージを崩しません。このバランス感は唸りました。

気になるメイン荷室ですが、両側にポケットがそれぞれ付いています。キーケースなどの小物類を入れるのにちょうど良いサイズ感です。

また、よく見るとフロント側に隠しポケット的なもうひとつ荷室が。ここはやや浅めのポケットになっていて、スマートフォンやリップクリームなど頻繁に出し入れするようなアイテムを入れるのにうってつけです。
▲500mlのペットボトルが難なく入ります
バッグ自体の容量は2L。休日、外に出かけるときは財布とキーケース、ペットボトルくらいしか持ち歩かないのですが、その3つが本当にちょうど良く収まります。基本的に荷物はコンパクトにしたいというのもありますし、何よりちょこんとしたサイズのレザーバッグが可愛いんですよね。オフィシャルのサイズはH21×W20×D7cmとなっています。背負うと見た目以上に持ちやすく感じると思います。
長年、バッグって何を買えば良いんだろう? と迷子状態が続いていました。案外、そういう人は多いのではないかと思います。しかもバッグはウエアほど頻繁には買い足しませんし、しっくり来るモノと出合えるかどうかもわかりません。また、せっかく出合ったとしてもナイロン製のモノだと毎日使っているとヘタっていってしまいます。しかし、こちらはレザー製。そう、むしろ使い込んで(育てて)エイジングを楽しむバッグなのです。と、言うことで2025年の個人的ベストバイはアントラックの「CITY PLUS / The Bucket | Tote S 60361」でした。新年を新しいバッグで迎えるのはいかがでしょうか?
>> アントラック
>> GoodsPress Web編集部員 2025年ベストバイ
<取材・文/手柴太一(GoodsPress Web)>
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