【アイテム2】革靴を「また履きたい」と思わせてくれたインソール
BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)
「Blue Footbed」(4950円)

靴は好きなほうだと思います。スニーカーも革靴も、それなりに揃えてきました。
ただ、ここ数年ではっきり変わったことがひとつあります。ニューバランスやサロモンといった高機能スニーカーに足が慣れすぎてしまい、革靴を履くのがどんどん億劫になってきたことです。
「今日は歩くからやめておこう」とか、「長時間は無理だな」とか。気づけば、革靴はクローゼットで待機する存在になっていました。それはさすがに嫌だなと思って、探し始めたのがインソールでした。

このインソールの核にあるのは、ビルケンシュトックが約100年かけて培ってきた“足の自然な構造を支える”という考え方。コンセプトはとてもシンプルで、「砂の上を裸足で歩くときの足の状態」を、靴の中で再現することだそうです。

その証拠に、かかと部分は深く包み込むような形状で、着地時のブレをしっかり抑制。土踏まずも、不自然に盛り上げるのではなく、足本来のアーチを下から支える感覚で設計されています。

いわゆる「フカフカしてラク」というタイプではありません。むしろ、正しい位置に足を戻してくれる、という表現のほうが近いかもしれません。だからこそ、長時間歩いても疲れにくいという理由が、少し分かった気がしました。

もうひとつ、「Blue Footbed」が優秀だと感じた理由は、フルレングスではない点にあります。かかとから土踏まずまでを支える設計なので、つま先側は靴本来のフィット感を邪魔しません。
このおかげで、既存のインソールを無理に抜かずに使える靴が多いのもポイント。出し入れもしやすく、気軽に試せる感じがあります。

最近は革靴だけでなく、コンバースのようなローテクシューズにも入れていて、「いつもの靴なのに、なんだか歩きやすい」という変化を楽しんでいます。
>> BIRKENSTOCK
【アイテム3】都心生活の正解だった、軽すぎるダウンジャケット
mont-bell(モンベル)
「プラズマ1000 ダウンジャケット」(2万7940円)

都内近郊で暮らしていると、冬のアウター選びって意外と難しいですよね。外はそれなりに寒いけれど、移動は電車が中心。ホームで待っている時間は冷えるのに、車内に入った途端、暖房と人いきれで一気に暑くなる。結果、「このダウン、ちょっとやりすぎだったかも…」という日が毎年のように訪れます。
そんな悩みをスマートに解決してくれたのが、モンベルの「プラズマ1000 ダウンジャケット」でした。
まず驚くのは、その軽さ。重量は約130g。羽織った瞬間、もはや着ていないに近い感覚です。生地には、軽くてタフな7デニールのバリスティック エアライトを使用しています。

そして、中に封入されているのは、1000フィルパワーのEXダウン。数値だけ見るとピンと来ないかもしれませんが、少ない量でしっかり暖かいのがこのダウンの強みです。

実際の使い方としては、これ1枚で出かける日もあれば、寒い日はコートの中に仕込むことも。どちらでも違和感がなく、電車移動が多い日でも暑くなりすぎない。「防寒しすぎない」という選択肢が、こんなに快適だったのかと気づかされました。
しかも、ここまでのスペックで価格はアンダー3万円。軽くて、暖かくて、着回しが効く。都心生活のリアルを考えると、かなり現実的な1着だと思います。
>> mont-bell
>> GoodsPress Web編集部員 2025年ベストバイ
<取材・文/若澤 創(GoodsPress Web)>
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