目標は「完走」でいい。月間100km走れるようになった僕が頼った2つの“充電不要”な相棒

スマホにPC、タブレットにワイヤレスイヤホン…。毎日、一体いくつのデバイスを充電すればいいのか。これ以上、日々のルーティンに「充電」というタスクを増やしたくないのが本音です。だからこそ今、スマートウォッチを選ぶ際に重視するのは、“充電器の存在を忘れさせてくれること”が上位になっています。

そんな筆者にぴったりだったのが「HUAWEI WATCH GT 6」(3万3880円)。魅力は、やはり「バッテリー持ちの良さ」に尽きます。いちいち残量を気にしなくてもいいし、充電なんて1週間に1回程度でOK。「充電しなきゃ」という些細なストレスから解放され、着けっぱなしでどんどんデータを収集してくれます。仕事中も、リラックスタイムも、普段のランニングも、そして本番のフルマラソンでも。いつもと変わらず着けているだけでいい。この圧倒的なスタミナ性があるからこそ、ガジェットではなく「体の一部」のような感覚で使えるのかもしれません。

そして、今回、そんな頼れる相棒である「HUAWEI WATCH GT 6」と、現在GREEN FUNDINGにてクラウドファンディング中の耳掛け型イヤホン「FreeClip 2」(2万1824円~ 2025年12月29日時点)を装着し、富士山マラソンに挑戦してきました。

宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。

 

 

■ 北海道の無念を晴らす! 富士山マラソンでのリベンジ

実は昨年の夏、北海道マラソンに挑んだのですが、結果は惨敗でした。 30度を超える猛暑による脱水、そして何よりトレーニング不足が響き、35km地点の関門を時間内にくぐれず無念のリタイア。

今回の富士山マラソンは、北海道のリベンジマッチです。

最近はSNSや動画サイトを開けば、「サブ3」や「サブ4」といった記録が当たり前のように溢れていて、正直ちょっとヘコむこともあります。 しかし、制限時間と戦いながら42.195kmを踏破する「完走」こそが、多くの市民ランナーにとってのリアルであり、決して簡単ではない目標のはず。そう言い聞かせて今回は、他人のタイムや見栄えは気にせず、まずは確実にゴールすることだけを目指しました。結果から言えば、過去最高の約5時間10分を記録し、無事にゴールテープを切ることができました。自分の中では及第点と言える結果ですが、そこに至る道のりは決して平坦ではありませんでした。

 

■スタート時の気温は3度!しかも雨!

ただ正直に言うと、スタートの時点では「完走」どころか「もう帰りたい」とすら思っていました。それほどまでに、コンディションが想像を絶する過酷さだったからです。気温はわずか3度。そこに冷たい雨が容赦なく降り注ぎ、体感温度は氷点下レベル。「これはヤバいかも…」と、スタート前から震えが止まりません。

しかも、レインポンチョを羽織って走るのは、今回が初めての経験。動きにくさやまとわりつく感覚といった「慣れない環境」は、知らず知らずのうちに体力を削り、完走への不安を増幅させていきます。さらに足元を見れば、シューズも雨で濡れていく始末。 勢いよく飛び出す気にはなれず、普段よりもグッとペースを抑えた、不安だらけの走り出しとなりました。

 

■難所続きのコースを支えた、「HUAWEI WATCH GT 6」の冷静なデータと、雨上がりの絶景

不安なスタートから距離を重ねていくと、徐々に体は温まってきましたが、やはり富士山マラソンは甘くありません。

もし感覚だけで走っていれば、登りで無理をして後半に失速するか、あるいは坂にビビってペースを落としすぎていたでしょう。 そうした判断ミスが命取りになるこの難コースにおいて、ペースを最初から最後までコントロールしてくれたのが「HUAWEI WATCH GT 6」でした。

▲しっかりした存在感と見やすいディスプレイの46mmサイズ

なにしろ、このコースはアップダウンが激しく、想像以上に過酷なのです。特に中盤には「心臓破りの坂」とも形容される、箱根駅伝さながらの激坂が待ち受けています。冷えと疲労で固まった足に、ボディブローのようにダメージが蓄積していく…。

そんな過酷な展開でも、挫けなかった最大の要因は、このウォッチによる徹底的な「スピード管理」があったからです。

▲直感的にペースを把握できる「スマートペースランナー」機能。青の人型(目標)と赤の人型(自分)の位置関係で、ペースのズレが一目でわかる

搭載されている「スマートペースランナー」機能を駆使し、手元で常にリアルタイムのペースと心拍数を確認。「ここは少し抑えよう」「下りだけどスピードが出過ぎているな」と、まるで専属のコーチが並走しているかのように、客観的なデータに基づいてペースをコントロールしました。

そして、もう一つ私を支えてくれたのが、ふいに訪れたご褒美のような景色です。

▲霧が立ちこめる河口湖。静寂に包まれた幻想的な雰囲気も、また一興

▲コース終盤の西湖。雨が上がり、雲間から差す光がラストスパートの背中を押してくれる

▲残り5kmを切った時の雨上がりの富士山。観光地を駆け抜けるからこそ出会える絶景も、マラソン大会の醍醐味

終盤、足の疲労もピークに達し、ただ淡々と走っていた時のこと。 ふと視線を上げると、嘘みたいに晴れた空に、鮮やかな富士山が広がっていました。理屈抜きで「うわ、きれいだ」と心が震え、重かった足がふっと少しだけ軽くなったから不思議です。

手元のGT6を見て冷静さを取り戻し、顔を上げて富士山を見てやる気をチャージ。「データ」と「絶景」。この2つの支えがあったからこそ、歩き出してしまうような苦しい局面でも、一歩一歩ゴールへと近づいていくことができたのです。

 

【次ページ】弱気になる気持ちを何度も支えてくれたのは応援の力

この記事のタイトルとURLをコピーする