[Gear Maniax #020] 磁石でくっつきUSB経由で充電する小型LEDライト

旅行や出張でもライトを携行する方にとって充電器の持ち運びは頭の痛いところです。しかしS1Rは付属のポーチにライトも充電ケーブルも入れて携帯できます。充電池をライトから抜いてチャージャーに装填する必要もないので、充電池の物理的な傷みも少なく安全に使用できるのもメリットです。

テール部分にはマグネットが仕込まれており、鉄などの金属部に貼り付けて使います。マグネティックチャージャーケーブル自体には磁力はなく、ライト本体側の磁力で張り付きます。

クリップはダブルタイプ。前からも後ろからも挿せるのでポケット、キャップのツバなどさまざまな箇所に装着可能。クリップ自体を外して使うこともできます。

▲左から「S MINI(PVDゴールド仕様)」「S1」「S1R」「S10R BATON3」

S1Rの全長は64mm。S1よりも3mm長く、S10Rよりも4.5mm短いボディ。このくらいのサイズになるとドングリの背比べです。どれを使っても「コンパクト」なのに違いはありません。セールス的な都合で「もっと小さい!」と謳いたがるメーカーの気持ちも分からなくは無いですが、私としては「そこまで拘って無いんですけど…」と思うのです。実際に手にしてみると「全部小さい」で済んでしまうような気がします。

S10Rを除いてすべてレンズ式の照射。S10Rのみリフレクターなのでヘッドが少し長くなってしまうわけです。ヘッド径もS10Rは2mmほど広くなります。光の出方はS1とほぼ同じ。ムラのない近距離で使いやすい配光が特徴です。

付属する16340形の充電池はS10Rと共通。乾電池や他社の汎用16340形リチウムイオン充電池でも点灯は可能ですが、マグネティックチャージャーケーブルを使用しての充電の際は専用充電池である必要があります。電池を装填する際は、凸型のプラス極をテール側にしてボディに装填してください。

ターボモードで900ルーメンに達するようですがちょっと微妙です。ターボから落ちた次のモードが300ルーメンなので、こちらの方が「正しい明るさ」のように思えます。

使用電池の容量は16340なのでさほど多くはありません。ランタイムも300ルーメンで60分と長くはありません。同社の単モデルおよび他社製品と比べて極端に短いというわけではないので欠点とも言えないのですが、そんなに常時点灯で長く使えるライトではないということです。

スイッチにはメモリー機能があり、消灯時の明るさを記憶できます。常時点灯させるのであればMODE 3の60ルーメンでの使用が適当かと思います。逆に0.5ルーメンと非常に暗く点灯させられるので瞳孔確認など特殊な使い方にも対応します。

乾電池式、充電池式、レンズ、リフレクターと製品のラインナップの細分化を進めるOLIGHT。細かなニーズを拾っていくという点は正攻法と言えるのかも知れませんが、初めてこの手のライトを手にする方にとっては少々分かり難い点もあるのではないかな? とは感じます。

ただし、サイドスイッチ式のコンパクトライトの製造では既にかなりの実績を持つOLIGHTの製品は、どれもおススメのモデルといえます。(アカリセンター価格:6980円)

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(文・写真/アカリセンター・HATTA)

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