日本が暑すぎるから、暑い国のサンダル事情を見にベトナム・ハノイへ

■観光地から住宅街に移動

2日目。この日から本格的にサンダルリサーチを始めることに。

まずは宿の人から。

▲この建物の3階が宿。バルコニーから下の交差点を眺められる

ちなみに宿は民泊のような部屋で、1階で雑貨などを販売しているアーティストの女性が貸し出している。

部屋からおりて出かける前に、挨拶ついでにサンダルについて話を振ってみた。

「ベトナム人はおしゃれが好きだから、サンダルも靴もどっちもたくさん持ってるよ」

彼女の足元を見ると編み上げブーツ。たしかにおしゃれだが、アーティストということを考えると…。

お礼を言い、街へ。この日は旧市街だけではなく、さまざまな場所を歩き回ってみることに。

有名なトレインストリートの横を抜け、一路西へ。

歩道の床屋やレーニン像を眺めつつ、街の人々の足元をチラ見しているが、そもそも旧市街を抜けると、さほど歩いている人がいないのだ。おそらくみんなバイクに乗っている模様。あとで調べてわかったのだが、昨年の調査によるとベトナムのバイク保有率はなんと77%だとか! そら、バイクだらけの道になり、そこらじゅうでバイクが停まってるような状態にもなるわけだ。

ホーチミン廟を遠目に眺めつつ、バイクファーストな状態の道を歩きながら、2021年に開通したハノイ・メトロ2号線の駅へ。

ここまでの道行く人のサンダル率は約50%といったところ。まだそこまで暑くないからなのか、歩く人はサンダルじゃ不便だからなのか、予想より少なくて少々困惑。

▲こんな道多し

とはいえ、たしかにバイクではなく歩く人にとっては、ハノイの道はたしかに靴を履きたくなる。なにせボロボロなのだ。この状態の道をある程度の距離歩くとすると、サンダルじゃしんどい。そもそも歩く人自体が少ないわけだが…。

ハノイ・メトロ2号線の始発駅であるカットリン駅(Ga Cát Linh)から、真新しい車両に乗り込む。駅も車内もガラガラ。まだ先行開業という部分もあるので仕方ないのだろうが、少々さびしい。

そんな中、向かい側に座った大学生らしき若い男性4人組の足元はすべてサンダルだった。

いかにも学生っぽい雰囲気にはサンダルはよく似合う。いいね。でも東南アジアだからというよりは、学生だからという気もするが(笑)。

どこまで乗るかも決めていなかったので、途中のフンコアン駅(Ga Phùng Khoang)で下車。ちなみにハノイ・メトロ2号線、メトロだけどずっと高架です。

駅の周辺はどうやら住宅街の模様。上をメトロが走る幹線道路から横に入ると、3~4階建ての集合住宅がずらっと並んでいる。1階はなにかしらの店舗だ。

観光地である旧市街周辺とは異なり、ハノイの人々が暮らす街に来ても、バイクはバンバン通るがやはり歩く人は少なかった。いやホント、バイク天国だ。

住宅街を彷徨っている途中で見つけたベトナムのカフェチェーン、コンカフェ(Cộng Cà Phê)で休憩。

チェーン店なのでスタッフはみな制服&靴だ。コーヒーを持ってきてくれたスタッフの男性につたない英語でいきなり「ちょっと質問していいですか?普段は何を履いてますか?」と聞いてみたが、まっすぐ困惑の表情をされたので、即座にカムオン(Cảm ơn)とお礼を言い視線を外した。この質問、案外難しい。

▲吹き抜ける風が気持ちいいテラス席にて休憩

ちなみにおそらくだが、ベトナム語でありがとうという意味のカムオン、そのまま言うとまったく通じない。どうも「カムゥン」ぐらいの発音らしいということを、その後知った。おそらくコンカフェの彼も、なんか外国人がわけわからんこと言ってて困った、ぐらいの感じだったのだろう。ごめん。

 

【次ページ】そりゃサンダルを履きたくなるわ

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