質の良い睡眠の準備は朝にアリ!“スリープマスター”によく眠れるコツを聞いてきた

■1年中使える羽毛布団

質の良い眠りを得るために起きている時に何をすべきかについては分かってきましたが、やはり気になるのは寝ている時。

当然ながら、誰もが布団やマットレス、枕など寝具はすべてそろっているとは思います。これら全てを一気に変えるのは難しい、なんて場合、どこから手を付ければいいのでしょうか。

「うーん、難しいですね。できれば全部と言いたいんですが…」

そう唸ったのは、同じくスリープマスターで、商品開発にも携わる中庭啓介さんです。

▲西川株式会社 中庭啓介さん。商品の企画開発などを担うスリープマスター

「やはりすべてのバランスがすごく大切で、例えば枕を変えてくださいと言ったとしても、枕もマットレスとの相性によって高さが変わってきたりしますので…」

たしかに。マットレスの硬さなどでも変わってくるだろうことはわかります。

「ちなみに、これからの季節にオススメしたいのは羽毛布団です。私たちは寝ている間にコップ1杯分ぐらいの汗をかきます。羽毛布団はその湿気を吸ってくれて、布団の中の温度とか湿度を調整してくれます。暖かく保ち調整してくれる。掛け布団によって睡眠の質はかなり変えられますよ」

でも羽毛布団ってお高いですよね。寒い季節にしか必要ないものに予算を捻出するのはなかなか…。

「1年間使える羽毛布団、ありますよ」

▲軽いのに暖かい

といって紹介してくれたのが現在Makuakeで先行販売中の「#003 torofuwa 通年使い羽毛ふとん」です。羽毛量が0.3kgの肌掛けと0.7kgの合掛けが2枚セットになっていて、夏は肌掛けだけ、ちょっと寒くなってきたら合掛けだけ、寒い季節は2枚合わせてといった使い方ができるようになっています。

サイズはシングルロングサイズのみで150×210cm。一般販売時の価格は3万3000円とのことです。

「2枚の布団は、何箇所かホックでパチンと留めるだけで簡単です。このホックは、使用しなない時期に丸めて留める時にも使います。かなりコンパクトになりますよ。ちなみにつめものはダウン70%、フェザー30%。2枚合わせる構造は、間に空気の層ができるので、より暖かくなるんです。最近の夏は夜も暑いじゃないですか。夜間熱中症も増えてきている。以前はタオルケットや接触冷感のものが売れていたんですが、最近はクーラーをつけたまま寝ることで、少し肌寒かったりもします。そんな時に、軽い羽毛の肌掛けは結構人気が出てきているんですよ」

ちなみにこの「#003 torofuwa 通年使い羽毛ふとん」、布団カバーなしで使えるのもポイントです。

「従来製品で使用されている繊維の約2倍も細い繊維を使用しているので、しなやかで肌あたりが良く、軽いので羽毛がふっくら膨らみます。天然ダウンをそのまま感じられる生地になっています。そうそう、自宅の洗濯機で丸洗いできますよ」

カバーなしだからこそ、洗濯機で洗えるのは助かりますね。

そしてマットレスでも気になる新製品が。それが、nishikawaの新ブランド“suyara”の「Dots(ドッツ)マットレス」と「Bounce(バウンス)マットレス」です。

▲suyara #001 Dotsマットレス

▲suyara #002 bounceマットレス

中庭さんが「とにかく寝心地とコスパにこだわった」というふたつのマットレス。Dotsはふとんタイプ(厚さ8cm:2万2000円~)、ふとん三つ折りタイプ(厚さ9cm:3万3000円~)、ベッドマットレスタイプ(厚さ20cm:4万4000円~)の3種類あり(Bounceはふとん三つ折りタイプとベッドマットレスの2種類。価格はDotsと同じ)、サイズもシングル(幅97×長さ195cm)、セミダブル(幅120×長さ195cm)、ダブル(幅140×長さ194cm)の3種類がラインナップしています。

「Dotsは体圧分散、腰への負担軽減、寝返りのしやすさ、横向き寝がラクなどの特徴があります」

実際に寝てみましたが、沈むのではなく浮かぶような感覚で、とにかく寝返りしやすい。そして起き上がりやすい。硬めが好きな人には心地良い寝心地なのではないかと感じました。

「Bounceは、しっかりした寝心地のベーシックなマットレスになります。両モデルとも“スマートスリット”が入っていて、ポケットコイルのように体にフィットします」

体のカーブに沿って支えてくれている感覚があり、不快に感じる部分がありません。寝返りをよくする人や、横向きに寝ることが多い人にはぴったりな気がします。

また、マットレスというと家に入れるのも大変という印象がありますが、素材はウレタンなので、圧縮梱包されています。店舗で購入して自力で持ち帰ることもできるし、配送してもらっても部屋まで運びやすい。気軽に購入できるのもありがたいですよね。

*  *  *

積極的に”休む”と考えた時に、まず思い浮かぶのが寝ることだと思います。質の良い睡眠を取ることは、疲れを取ることに直結します。そのためにまずは生活習慣を整える。さらに自分に合った寝具をそろえる。睡眠時間を多く確保できない場合でも、睡眠の質を良くする工夫はたくさんあることがわかりました。

知っていることが多かった、という人もいるかもしれません。ですが、それを実践できているかはまた別問題。あらためて自分の睡眠状況を振り返り、できるだけ良い睡眠を取れるように意識してみてはいかがでしょうか。

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>> 特集:“休む”を知る

<取材・文/円道秀和(&GP) 写真/湯浅立志(Y2)>

 

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