「誰も見てないし…」で選んでない?靴下ひとつで印象が変わる大人の“隠れ”装い術

【コツ1】ソックス選びは“靴 or パンツ”に合わせて足元のバランスを整える

▲ソックス 2970円/ラングル(HEMT PR)、シャツ 3万800円/テクネ(カナル)、トラウザーズ 5万6100円/フミヤ ヒラノ ザ トラウザーズ(ノウン)、シューズ 1万2650円/ハルタ(ハルタ)

ソックス選びでまず試したいのが、「靴の色に合わせる」か「パンツの色に合わせる」という方法。これはスーツスタイルでもよく使われる基本テクニックで、自然と整った印象に仕上がる王道の考え方です。

スーツには型がある分、コーデに迷いにくく、知的で洗練された印象を作りやすいという魅力があります。実はこの理論、カジュアルなスタイルにも応用できるのです。

たとえば、靴とソックスの色を揃えれば足元に一体感が生まれ、まとまりのある印象に。ちょっとした意識で全体の雰囲気がグッと引き締まり、“こなれ感”のあるスタイリングが完成します。

▲ソックス 2090円/モクティ(ユナイトナイン)、パンツ 3990円/ユニクロ(ユニクロカスタマーセンター)、スニーカー スタイリスト私物

パンツとソックスの色を合わせると、脚のラインが自然につながり、すっきりとした印象に。たとえば白スニーカーのようなカジュアルな靴でも、パンツとソックスに統一感があれば、全体が上品にまとまります。

写真のように、あえて少し明るめのソックスを選べば、抜け感が加わってカジュアルさも程よくプラス。「パンツと同系色のソックスを選ぶ」というルールを持っておけば、毎朝のコーディネートで迷いにくくなり、時短にもつながります。

【コツ2】白ソックスは“抜け感”を生み出す名脇役

▲ソックス 2970円/ロトト(ジャーミネイション)

白ソックスは一見むずかしそうでいて、実は一度取り入れると手放せなくなる存在。軽やかさと清潔感があり、ほどよく洒落て見える絶妙な立ち位置は、今の大人のスタイルにぴったりです。

たとえばローファーに白ソックスを合わせると、きちんと感をキープしながらも、どこか抜けのある表情に。カジュアルな服装にも自然になじみ、「ちゃんとしてるけど、やりすぎてない」理想的なバランスを演出してくれます。

「学生っぽくない?」という声もありますが、それはもう昔の話。いまはその“真面目さ”や“清潔感”こそが好印象につながる時代。年齢を重ねた今こそ、自然体で取り入れてみてはいかがでしょうか。

【コツ3】配色は“3色以内”が正解。大人っぽく見せる秘訣とは

▲スニーカー 4万4000円/ヨーク(HEMT PR)

覚えておきたいのが、全体の配色ルール。色数を3色以内にまとめると、コーディネート全体がグッと上品に見えます。

たとえば、白シャツと白ソックスで色をリンクさせれば、足元だけが浮く心配もなし。逆に、ソックスだけ違う色を加えて4色以上になると、どこかまとまりに欠け、散らかった印象になってしまいます。

「落ち着いた配色=大人っぽさ」「賑やかな配色=幼さ」と意識するだけでも、全体の雰囲気は大きく変わってきます。

【コツ4】“差し色ソックス”で一歩先を行く足元に

▲ジャケット 1万5990円、パンツ 1万990円/アンフィーロ(オンワード樫山)、ニットポロ 2万5300円/エヌ ヴィビー(アテンション・ジャパン・プロダクツ)、シューズ 1万2650円/ハルタ(ハルタ)

さらに一歩先を狙うなら、カラーソックスを“差し色”として取り入れるのもひとつのテクニック。たとえば、全身ブラックのストイックな装いに、赤いソックスを一点だけ。それだけで、ぐっとモードな空気が漂いはじめます。

情熱的な赤と、重厚でミステリアスな黒。このコントラストが際立ち、視線を引きつける印象的なスタイルに仕上がります。モード感を演出したい日や、ちょっとかっこよく見せたいシーンにぴったり。おしゃれ上級者の間でも支持されている配色バランスです。

【コツ5】“革靴×カラーソックス”で上級者な足元を演出

▲ソックス 2970円/ラングル(HEMT PR)

カラーソックスの魅力は、“小さな面積で大胆な表現ができる”こと。普段は明るい色をあまり着ない人でも、足元なら気負わず取り入れやすいのがポイントです。

赤や黄、グリーンなどの鮮やかな色も、アクセントとして効果抜群。まずは革靴と合わせるのがおすすめです。中でも、スリッポンタイプならドレス感とカジュアルさのバランスが良く、カラーソックスとも好相性。

赤×黒のような定番配色に限らず、さまざまな組み合わせにチャレンジして、足元からファッションを楽しんでみてください。

【コツ6】“見せるソックス”で、春夏の足元に遊び心を

▲右:ソックス 2970円/ロトト(ジャーミネイション)、ほかスタイリスト私物

春夏はショートパンツやサンダルの出番が増える季節。それにともない、ソックスの存在感もグッと高まります。そんなときに少し遊びを効かせたいなら、ライン入りやブランドロゴ、最近人気のメッセージロゴ入りソックスがおすすめ。主張しすぎず、程よいアクセントになるので、大人でも取り入れやすいのが魅力です。

ここ数年でソックス専門ブランドが増えてきたのも、「靴下=消耗品」という価値観が変わってきた証拠。今やソックスは、コーディネートを仕上げるための“ファッションアイテム”として定着しつつあります。

このあとは、実際にスタイリングや日常で愛用している、おすすめのソックスを紹介していきます。

【次ページ】スタイリストが推薦。大人が選ぶべき靴下とは

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