ホームセンターで聞いた!適当に買いがちな「ママチャリ」の正しい選び方と後悔しない購入ポイント【2025年版】

■電動アシスト付きママチャリ、どう選ぶ?

最近は“ラクしたい”、“荷物が多い”、“坂道が多い”という理由で電動アシストを検討する人も増加中。“ちょっと高いけど、日々のストレスがなくなるならアリ”という実感をもって購入する方も多いです。

「1回乗ると“もう普通のには戻れないかも”って方、けっこう多いです。バッテリーの減り具合も意外と気になりにくく、坂道もスイスイなので、通勤や送迎に使う方からの満足度が高いですね」(駒場さん)

▼バッテリーとモーターで選ぶ

▲国産主要メーカー・ブリヂストン/ヤマハ/パナソニックが採用するセンターモーター。ペダル直結のため、タイムラグが少なく、漕ぎ出しから安定しやすい

電動アシスト自転車の“快適さ”を決めるのが、バッテリーとモーターの性能。国産の主要メーカーのモデルは、加速がスムーズで自然な漕ぎ出しができるのが特徴。また、バッテリーの持ちも良く、1回の充電で長距離を走れる設計になっているものが多いです。

▲海外メーカーのものは前輪モーターが多く、アシストまでラグがある。その分価格が抑えられるメリットも

価格だけを見ると海外メーカーを中心とした格安モデルに目が行きがちですが、「使い勝手や耐久性、アフターサポートを考えると、やはり信頼できる国内メーカー製が安心」と駒場さん。

▼電動ならではの注意点も

便利な電動アシストですが、注意したい点もいくつか。特に増えているのが、バッテリーの盗難。駅前や人通りの少ない場所に長時間止めておく際は、バッテリーにも施錠できるよう、追加のワイヤーロックやバッテリーロックはマストだそう。

また、バッテリーは消耗品。使い方にもよりますが、平均して3〜5年で寿命が来ると言われています。走行距離が短くなってきたり、充電してもすぐに切れるようになったら、交換のサイン。純正の交換バッテリーは取り寄せに時間がかかることもあるため、早めの検討が安心です。

「“バッテリーだけ持っていかれた”というケースもあるので、盗難対策はしっかりめに。あと、交換のタイミングが読めない方には、使い始めてからの年数と使用頻度で目安をお伝えしています」(駒場さん)

■一緒にそろえたい!日常をもっと快適にする周辺アイテム

▼レインウエア

ヘルメット対応やリュックごと着られるタイプが人気。ちなみに傘差し運転は危険なうえ、2024年11月から厳罰化されています。雨の日はレインウエアが正解です。

▼自転車用ワイヤーロック

▲ニッコー「エラストマーワイヤー錠 60cm」(1188円)

リング錠に追加でワイヤー錠を取り付けるとより安心ですが、中でも選ぶポイントは色。派手な色で目立たせて“防犯アピール”。

▼スマホホルダー

▲アークス「バイク&自転車スマホホルダー 3点止め」(2508円)

ナビアプリや地図を確認するのに便利なスマホホルダー。ただし、操作は必ず停車中に行うのが原則です。傘さし運転同様、2024年11月からは、スマホを操作しながらの自転車運転に対して罰則が強化されており、走行中の“ながらスマホ”は明確な違反行為。便利だからこそ、正しい使い方を心がけたいところです。

* * *

ちなみに、実はこの「ママチャリ」、海外ではあまり見かけない、日本独自の進化を遂げた自転車なのだそうです。ヨーロッパではスポーツタイプやシティバイクが主流で、かごや泥除け、ライトなどが最初から付いている自転車は少数派。いわば、生活に必要な装備を“全部乗せ”したのが日本式ママチャリ。

日常の足として欠かせない存在だからこそ、ちょっとした選び方やメンテナンス、便利アイテムの違いが、使い心地に大きく影響してきます。買うときも、使い続けるときも、自分にフィットした1台を選べば、毎日の移動がぐっと快適になるはず。

“ちょっとそこまで”をもっと快適にするために、自転車のことを少しだけ見直してみませんか?

 

<取材・文/山口健壱(&GP)>

山口健壱|キャンプ・アウトドアと動画担当。2年半ほどキャンプ場をぐるぐる回って、回り回って&GP編集部所属。“キャンプの何でも屋”としてキャンプを中心にライティング、動画製作、イベントMCなどを行う。田舎に引っ越して、いよいよ自転車ライフや! と思いきや5分の距離でもクルマを走らせがちなんですよね。

 

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