モノづくりの情熱を炎に変える!新富士バーナー【GPジャーナル】

■その時々にふさわしい火を灯す--『SOTO』だけじゃない! こんなところにも新富士バーナー製品

キャンプ好きなら「SOTO」はおなじみでも、その母体の「新富士バーナー」が、実は工業や農業用バーナーの老舗であることは意外と知られていない。道路の白線引きから雑草の焼却まで、暮らしのあちこちで活躍する「炎のプロ」。アウトドアの枠を超え、ニッポンの生活を支え続けるその素顔とは。

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かつて彼らの主戦場は、キャンプ場ではなく、電柱の上や農地だった。通信インフラを支える工事や、農家の重労働を減らす除草作業。「炎の形をデザインする」高度な技術は、今なお日本の産業を縁の下で支えている。

その実力が示されたのが、2021年の聖火リレートーチ、その心臓部である「燃焼機構」を担当した。

「リレーは雪の残る東北から真夏の東京まで続きます。雨風や気温差の中でも炎を絶やしてはいけない。そこには新富士バーナーが培ってきた技術の粋が詰め込まれているんです」(坂之上さん)。

桜型のトーチの内部には、寒暖差を制御するレギュレーターや、雨風に強い燃焼機構など、これまで磨き上げてきた「消えない技術」が結集していたのだ。

こうしたノウハウこそが、SOTO製品の信頼性を支える屋台骨となっている。

「例えば草焼きバーナーの燃料を気化させる構造。これはガソリンストーブに応用されています。工業用バーナーを作り続けてきた技術の蓄積があるからこそ、今のSOTO製品が作れるんです」(西島さん)。

絶対に失敗できない現場で鍛え上げられた「プロの道具」としてのDNAが、我々の手元の小さなバーナーにも確かに息づいている。

■東京2020オリンピックの成功も技術力で支えた!

世界的デザイナー吉岡徳仁氏が描く桜の造形を、新富士バーナーの燃焼技術が実現した。各分野の企業が結集した「オールジャパン」の結晶。国民が繋ぐ希望の炎を、日本のものづくりが陰で支えていたのだ。

 

草焼きバーナーの、燃料を気化させる「らせん状パイプ」。この構造はアウトドア用ガソリンストーブに応用されている。工業用で培った技術の蓄積こそが、SOTOの礎だ。

←工場見学&取材の様子は公式YouTubeチャンネルでも公開中!

 

 

 

 

>> 連載【GPジャーナル】

※2026年3月6日発売「GoodsPress」4月号P106-109ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/山口健壱 写真/逢坂 聡 イラスト/福島モンタ>

 

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