デカイ!重い!ドーザーブレード製作と車体の下地塗装!【達人のプラモ術<D9R装甲ブルドーザー>】

■ドーザーブレードの製作

キットでは10パーツで複雑な形状のドーザーブレードが再現されており、これに油圧シリンダーとアームが組み合わされます。

アームは上下に可動できるようになっていますが、大きくは動かせません。また油圧シンダーはアメリカ陸軍とイスラエル仕様(装甲板で覆われている)とで形状が異なり、それぞれパーツが用意されていますが、組む前にどの仕様にするか決めておく必要があります。

完成したドーザーブレードはアームで車体と連結しますが、車体の構造上、履帯を取り付けた後となるので、塗装を考慮してこの時点では接着していません。

▲組みあがったドーザーブレード。戦車に装備されることもあるドーザーブレードに比べてもかなりゴツくてぶ厚い

▲ブレードの背面に取り付けた左右アーム。理由は不明だが油圧シリンダーは右側のみに装備される。中央部分は油圧シリンダーに繋がるロッド

第1回でも登場したランナーにモールドされた極小のボルトを切り出して貼り付けていく作業がここでも登場! アーム右側の油圧シリンダーの基部に、切り出したボルトを6個接着していく。1mmもないボルトはピンセットでも摘まめないので、切り出したあとデザインナイフで軽く刺して取り付けると、飛ばすことがない

▲陸上自衛隊が装備している75式ドーザー。D9Rに比べるとかなりコンパクトだ

 

■外部部品の取り付け

ドーザーブレードと並行して、エンジンの吸気筒や排気ルーバー、消火器といった車体の外部部品を取り付けていきます。車高が4メートルもあるためか、そこら中に手すりが取り付けられており、キットでもしっかりと再現されているのですが、細くて折りやすいので、破損しないように要注意。

また車体前面やドーザーの油圧シリンダー上部に装備されている複数のライトはクリアパーツが使われているので、車体塗装後に取り付けるようにします。

▲車体上部から無造作に突き出たエンジンの吸気筒(右)や排気ルーバー(左)が、元は民生用の重機なのだなぁと実感させてくれる。吸気ルーバーの吸気フィルターはエッチングパーツで再現

▲胴体側にドーザーブレードを支える油圧シリンダーをしっかりと接着。イスラエル仕様では頑丈そうな装甲を外側に取り付ける

▲ドーザーブレードの油圧シリンダー上部には前照灯が装備されている。ライトのクリアパーツは車体の塗装後に取り付ける

▲IDF仕様では油圧シリンダー周りは、被弾から防御するための装甲板でがっちり固められている。アメリカ陸軍仕様では装甲板が付いていない

 

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