格納庫上部の製作と発光ギミックの追加【達人のプラモ術<サンダーバード3号&発射基地>】

■サンダーバードプラモの思い出

サンダーバードメカの中でも1、2の人気を誇るといえば、TB-2号に搭載されているレスキューメカのジエットモグラですね。

劇中、大型のドリルで地中を掘り進むジェットモグラの姿は、当時の子供の心をわし掴みにしました。まぁ現実的には、ドリルが地面にささった瞬間に胴体の方が回転しちゃうので、潜ることはできないんですけどね。

また劇中でジェットモグラが地上に戻ってくるシーンでは、フィルムを逆回ししているので、土煙や岩くずが下から上に上がるといった不自然な動きをするのですが、それでも子供の目にはカッコ良かったことに変わりありません。サンダーバード世代にとってドリルメカは永遠の憧れでした。

当然ながら、当時イマイからもジェットモグラの大小多くのプラモデルが発売されていました。上位モデルはモーターでドリルが回転、移動用タンクを履帯で走行させられました。そして当時イマイのジェットモグラのプラモを完成させた子供の多くは、公園の砂場に持っていって、地面に潜らせようとして、潜らない上にギヤが砂を噛んで壊れるという現実の厳しさを突きつけられたのであります。それでもジェットモグラの人気は断トツでした。

現在アオシマから発売されているキットはアオシマの新金型モデルで、電動でドリルの回転、胴体両サイドの履帯の可動、移動用タンク部分は履帯で走行、警告灯の発光など、忠実にギミックが再現されています。そしてインストに、砂場で遊んではいけませんと注意書きが入れられています(笑)。

▲ジェットモグラが登場以降、特撮ドラマではドリルメカは定番となり、プラモデルメーカーオリジナルのドリルメカも数多く発売されていました。画像は当時、ミドリ商会から発売されていた「地中戦車ビッグモグラス」(2008年に童遊社から再販された際のパッケージ)。オリジナルモデルは電動走行、ドリル回転、胴体内部からミサイル発射とギミックが満載された人気のプラモデルでした

▲この5月に再販が予定されているアオシマ「1/72ジェットモグラタンク(電動走行)」(6340円)※画像は2021年発売時のもの

▲アオシマ製ジェットモグラタンクの完成したモデルがこちら。再現度が高いモデルだ

▲当時確か100円だったイマイのジェットモグラ(小)

▲電動ギミックはないが、手動でドリル回転、タンクとの切り離しができた

▲アオシマのジェットモグラのインストに書かれている注意書きに納得

というわけで今回はTB-3号の格納庫が完成。さらにLEDを組み込んでみました。次回第4回では発光ギミックを活かしてTB-3号の発進シーンを再現します。!Coming Soon!

Thunderbirds TM and (c) ITC Entertainment Group Limited 1964, 1999 and 2020.Licensed by ITV Ventures Limited. All rights reserved.

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

【関連記事】

◆ブガッティが作った幻のエアレーサーの1/48スケールモデルを製作!【達人のプラモ術<ブガッティ100Pエアレーサー>】
◆舞台は1920年代!イタリアの双胴飛行艇を製作【達人のプラモ術<サボイア マルケッティ S.55>】
◆古典SF映画の傑作『地球最後の日』に登場する宇宙船を製作【達人のプラモ術<宇宙船アーク号>】

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする