2023年最も話題の最新キット、タミヤ「F-35B ライトニングII」を製作!【達人のプラモ術<F-35B ライトニングII>】

■まずどのタイプを組むかを決める

インストは組み立ての解説のみで58ページ! 飛行機モデルの解説書としてはボリューム満点であります。でも駐機状態、短距離離陸状態、垂直着陸状態どのタイプを組むかで分かりやすくなっているのでご安心を。

今回は悩みましたが、B型の特徴でもある垂直着陸状態、機体のリフトファンカバーが開いた状態でスタンドモデルとして製作していこうと思います。

またデカールはアメリカ空軍をはじめ3か国7種類が付属しており、海上自衛隊の自衛艦『いずも』で着艦訓練をおこなったアメリカ海兵隊VMFA-242バッツ指揮官機のデカールが付属しているのもうれしい限り。ステルス機は塗装は地味ですが、F-35Bはリフティングファンのカバー内側に、国籍マークや派手な部隊マークが入れられているのが楽しいですね。

▲インストは3種類それぞれがわかりやすく掲載されている

▲ちなみにインストは組み立て解説部分で58ぺージ!

▲今回は垂直着陸状態をチョイス

▲B型は大型のリフトファンを胴体内部に装備したため、ウエポンベイがA型に比べてやや狭い、キットではサイズの違いが正確に再現されている。画像左側が新規金型で新たに作られたB型のウエポンベイパーツ、右がA型のウエポンベイパーツ

▲昨年発売された「1/48 ロッキード マーチン F-35A ライトニングⅡ」(9680円) こちらもA型の決定版だ。今回のB型と並べたくなる

▲先に発売されているF-35Aと今回のF-35Bは箱の縦横サイズは同じだが、厚みがこれだけ違う。この箱にパーツがぎっしり詰まっている

▲B型の機首周り。コクピット後方にリフトファンを装備しているためキャノピー形状が異なる

▲A型の機首周り。コクピット後部から胴体にかけての形状がB型と異なるのが分かる

▲B型の特徴でもある大型のリフトファン、後部のインテーク内部には、エンジンとつながるカバー付きのシャフトが再現されている(画像はタミヤの作例)

▲ステルス機なのでウエポン類は胴体内部のウエポンベイに収納される。ここは見せ場のひとつ。またキットは、ステルス性能を犠牲にしてでも搭載量を最大限に活かした、主翼下面にウエポンを搭載する“ビーストモード”での製作も可能だ(画像はタミヤの作例)

▲デカールはアメリカ空軍をイタリア、イギリスイタリアなど3か国7種類が付属している

▲F-35は意外に小さい? 兵装ベイに武装を内蔵するため胴体に厚みがあるのと、機首が短いという印象から機体サイズが把握しづらいのだが、実際はF-4ファントムよりひと回り小さい感じだ

 

■ヒコーキ好きモデラーの戯言…

実は、当初ズングリムックリでカッコよろしくないなぁ思っていたF-35なんですが、最近ちょっと見直しましてですね。その理由がタミヤのボックスアートなんですね。A型にしても、今回のB型にしても、ボックスアートは機体の特徴が迫力満点に描かれていて、これが実にカッコよろしいんですよ。購入意欲をそそられちゃいます。

で、唯一不満なのが、これは仕方がないのだけれど、F-35はロービジ塗装(Low visibility/低視認性塗装)なので、どこの国も機体は基本的に同じ塗装だし、マーキングも地味なモノトーンばかりなんですよね。

今回のB型では、ちょっと派手なデカールも付属していますが、派手なマーキング大好きアメリカ軍のパイロットもよく我慢してんなー、とつくづく思います。スケールモデル的にもロービジ塗装は悩ましいですが、そこが面白くもあり、またモデラーの腕の見せどころ、個性の見せどころで楽しいんですけどね。ということで今回はここまで。

次回も1/48 F-35Bの製作を進めます。乞うご期待!

▲次回製作スタート! まずはコクピットから!

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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