■iPad(A16)
続いて「iPad(A16)」は、いわゆる“無印iPad”の最新モデル。2022年10月に発売された「iPad(第10世代)」の後継機で、約2年半ぶり新モデルです。
▲iPad(A16)
筐体サイズはW179.5 × H248.6 × D7mmで変わっていないものの、仕様表上のディスプレイサイズは10.9インチから11インチへと微増しています。
こちらもチップセットが従来世代の「A14 Bionic」からナンバリングを2つ上げた「A16」に刷新されているマイナーアップデートモデル。ただし、Apple Intelligenceは非対応で、AAAタイトルのゲームプレイも非対応。バッテリーの持ちも変わっていません。ユーザー視点でのインパクトはあまりなく、基本性能がちょっと上がったかなくらいなという認識で問題ありません。
一方、最小構成のストレージ容量については、従来世代が64GBしかなかったのに対し、新世代では128GBからになっていることが重要です。その価格も前世代同様に5万8800円で維持されています。長期運用の際に、OSアップデートなどを行いやすい容量になり、安価にiPadを調達したい際のコストパフォーマンスが良い選択肢となっていると言えるでしょう。
また、512GBの選択肢も加わり、128/256/512GBの3サイズがラインナップされています。大容量モデルを選択すれば、簡単な動画編集にも十分チャレンジできる仕様です。
* * *
iPad Air(M3)、iPad(A16)ともに、仕様面での大きな変化はなかったものの、価格感を維持しつつチップセットが刷新されたことで、従来以上にお得感のある選択肢にはなっています。iPad古参ユーザーが久しぶりの買い替えを検討するには、よいタイミングかもしれません。
例えば、古い世代のiPad Proシリーズを使ってきたものの、最近のProシリーズの価格に手が出ない人ならば、「iPad Air(M3)」でキーボードアクセサリ等をセット購入するのが、よい妥協点になるでしょう。また、iPadでニュースアプリや雑誌、動画等を楽しめれば良いという人ならば、「iPad(A16)」の128GBモデルが狙い目だと思いますよ。
>> Apple「iPad」
<文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X
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