黒×白のインベイジョンストライプ塗装とデカール貼り【達人のプラモ術<フェアリーガネット>】

■お楽しみのデカールを貼り

個人的な見解ですが、模型製作の作業でいちばん好きなのがデカ―ル貼りです。国籍マークやコードレター、ノーズアートといったマーキングが機体に貼られると、一気に魅力倍増、カッコよさ倍増で完成へのモチベーションも大幅アップとなります。

ガネットのデカールは、国籍マークと、胴体と主翼に入れられた大判のコードレターと、機体全体に貼る必要がある細かなコーションマーク(注意書き)、合わせ約120枚といったところです。

同世代の航空自衛隊のF-4EJだとコーションマークだけで300枚くらいありますから、まぁ少ない方でしょう。

キット付属のデカールは発色が良く、ややフィルムが薄くてストライプなどがヨレやすいため気を遣う必要がありますが、基本的には貼りやすく、モールドの凹凸にもよく馴染みます。

▲キットは3つのスコードロンデカールが付属。それとは別に共通のコーションマークを約100枚貼っていく必要がある

 

■主翼下面のコードレターで問題発生!

いやー、「イギリス機のラウンデルって、なんてカッコいいんだろ。インベイジョンストライプとの相性も抜群にいいんだよなー」などどテンション上げつつ、デカールを貼り込んでいたワケですが、主翼下面に入る英国機特有の大判のコードレター(機体番号)でムムムな問題が生じました。

コードレターは主翼下面中央に左右いっぱい(折りたたみ部分)のサイズがあるのですが、インストの指示の位置に貼り込んだところ、展開状態の主翼では、後付けするパイロンで文字の一部が2mmほど隠れてしまうことが発覚。しかしだからといってコードレター全体を外翼側にずらすと折りたたみ断面に文字がかかってしまうため、これはこれで位置が不自然になってしまいます。原因はコードレーターがややオーバーサイズだからだと思います。

修正は困難なのですが、幸いなことに翼下面で目立たない、折りたたんだ状態ではパイロンが内翼側に位置するのでコードレターと干渉しない。ならばこのままで、完成優先ポジティブシンキングでスルーすることにしました。

▲デカールは胴体のコードレターから貼っていく。フィルムは薄いが貼りやすく、馴染みも良い

▲インベイジョンストライプとラウンデル(国籍マーク)は相性がいい、英国機独特のレタリングの機体番号も映える

▲フラップ取り付け後にインベイジョンストライプの塗り忘れに気が付く。すでにデカールを貼った後だったのでギリギリのマスキングでリカバリー塗装

▲主翼下面、中央に大きくコードレターのデカールを貼った状態。左右の幅が折りたたみラインギリギリまであるのが分かる。この時点では翼下のパイロンを取り付けていないため、オーバーサイズだとは気が付かなかった。英国機は翼下面のコードレターが左右でそれぞれ逆向きになっているのが面白い

▲主脚と脚カバー、翼下のパイロンは位置関係がかなりタイトで、コードレターの5の一部が明らかに隠れてしまっている。翼をたたんだ状態だとパイロンは内翼側に残るので、この問題は生じない

▲爆弾層内はキットの指示に沿ってジンクロ系グリーンで塗装していたが、実機写真を参考にミディアムグレーに塗り直している。主脚はまだ仮付けの状態

*  *  *

というワケで今回はここまで。塗装もほぼ完了してデカールも貼り込んで、一気に完成が見えてきた…ような気がしますが、まだまだ工作はテンコ盛りで残っています。次回は脚まわりの製作、そして、キャノピーの製作などを進めます。お楽しみに!

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

【関連記事】

◆複葉機を最新キットで製作!目標は「張り線をビシッとキメる!」【達人のプラモ術<ブリストル・ブルドッグMkⅡ>】
◆第二次大戦期に活躍したイタリア空軍の傑作戦闘機を作る!【達人のプラモ術<マッキ MC.202フォルゴーレ>】
◆2023年最も話題の最新キット、タミヤ「F-35B ライトニングII」を製作!【達人のプラモ術<F-35B ライトニングII>】

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする