■脚の製作
片膝をついて陽電子砲をかまえるポージングなので、脚は左右で大きく形状が異なります。左右分割されたパーツはプラ用接着剤で接着し、脛の裏側に生じるパーツの接合面を研磨処理で消しておき、脚の外装パーツ類は、胴体と同じく塗装を考慮して、クリアーボンドで仮接着していきます。
▲11個のパーツで構成される左脚。張り詰めた筋肉の盛り上がりの表現が見事
▲仮組みした左脚。三角柱状の膝ガードは表目のヒケが目立つので、全体を研磨してヒケを修正。エッジ立てをしている
▲組み上げた両脚を胴体と接合した状態。捻りが入り複雑なフォルムを見せる胴体に、筋肉のウネリが表現された脚のディテールは、固定ポーズだからこそ実現できたもの
■腕の製作
脚に続いて腕の製作も進めます。腕はパーツの合わせ目が目立つので、プラ用接着剤で組んだ後、継ぎ目処理用の瞬間接着剤で丁寧に処理していきます。左腕の肩に装着されているアーマーは、表面にヒケが見られるので研磨して修正しておきます。
今回キットを組んで初めて気が付いたんですが、ヤシマ作戦では陽電子ライフルを抱えるために右肩のアーマーは外されていたんですなぁ。
▲クリアーボンドにより仮組みした両腕。肩のアーマーは左腕のみの装備
▲肩アーマーの表面はやや目立つヒケが見られるので、丁寧に研磨修正しておく
■頭の製作
特徴的なデザインの初号機の頭部は10個のパーツで構成されています。塗り分けも細かいため、パーツ単位での塗装が必須となります。

▲組み上げた初号機の頭部。小さいながら初号機の特徴をよく再現している
■機体の組み立て完了!
キットは、箱を開けてギッシリ詰まったパーツを見ると「あうっ」となるんですが、いざ組みはじめるとサクサクと組み上げられます。これもアートプラの魅力のひとつだと思います。
塗装を考慮して、樹脂系ボンドでの仮組みを配慮する必要はありますが、製作の難易度は高くないので、その分、アートとしてエヴァンゲリオン初号機を楽しめるキットです。
次回は陽電子砲の製作、そして初号機の塗装を進めていきます。お楽しみに!
▲機体の組み立て(樹脂系ボンドによる仮組み)が完了した初号機
▲キットはノンスケールで、以前制作した2号機よりひと回り小さいが、陽電子砲を組み合わせると、全長36cmの迫力サイズとなる
▲以前製作した同じアートプラの「エヴァンゲリオン2号機獣化第2形態ザ・ビースト “ジオフロント血戦”」とのサイズ比較
>> [連載]達人のプラモ術
<製作・写真・文/長谷川迷人>
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