■ジオラマ風ベースの製作
キットは、“ヤシマ作戦”の二子山決戦、第6使徒ラミエルを狙い陽電子砲での第2射を構える初号機の迫力ある姿を再現しています。陽電子砲を含めると全長が40cm近くにもなる完成度の高いモデルということもあり、やはりディスプレイベースが欲しくなります。
当初は市販の展示台を使うことも考えましたが、キットにマッチするサイズが見当たらなかったため、自作することにしました。
ベースは30cm×30cmの木製パネルを使い、ラミエルが荷電粒子砲の攻撃で溶けた狙撃ポイントのイメージを再現してみました。また二子山決戦は夜戦なので、全体をモノトーンでまとめています。
木製パネルの表面に1mm圧のプラ板を貼り、その上から情景テクスチャーペイント(路面ダークグレイ)を塗布してベースを作り、溶けた構造部物はジオラマ製作で使用するスタイロフォームをツールクリーナーで溶かして質感を再現しています。
▲30cm×30cmの木製パネルに1mmのプラ板貼り込んでベースを製作。テクスチャーペイントの食いつきを良くするためにサ―フェイサーで下地塗装している
▲情景テクスチャーペイント(路面ダークグレイ)であえて凹凸になるようにベースに塗布。各部に配置した構造物はスタイロフォームを使用。ツールクリーナーで表面を溶かして、荷電粒子砲で溶けた風にしている(作業に際してはツールクリーナーの刺激臭が強いので換気に注意)
▲ツールクリーナーで溶かしたスタイロフォーム。溶けて糸を引かせたことで融解感を演出
▲製作中のベースにエヴァを配置してみる
▲ベース、構造物共にグレーを重ねてモノトーンで塗装。夜戦のイメージを強調してみた
▲ウエザリング(汚し塗装)はエヴァの足先、陽電子砲の履帯周りのみ、かなり抑え気味に入れている
タミヤ
「情景テクスチャーペイント(路面ダークグレイ)」(1100円/100ml)
▲アスファルトや石の表現に使用できるペースト状塗料。細かいセラミック粒子を配合したペーストタイプ。乾燥後はザラザラした状態になり、厚く盛りつけたり乾燥前なら表面に様々な凸凹をつけられる
■「ARTPLA SCULPTURE WORKS エヴァンゲリオン初号機“ヤシマ作戦”」完成!
今回は久しぶりのキャラクターモデル製作でしたが、アートプラは塗装を含めていろいろなことができて面白いキット(素材)だと思います。
ガイアノーツが発売しているエヴァネオンカラーと蓄光塗料のエヴァネオングリーンを使い塗装することで、夜間戦闘で発光する初号機を再現。自作したベースと組み合わせることで、ヤシマ作戦の雰囲気は出せたのではないかと。
明るい状態と、ブラックライトを当てて発光させた状態では、作品の印象が大きく変わるのも面白いですね。ネオンカラーは使用範囲も限られ、価格もそれなりに高価なのが辛いところですが、エヴァの製作では使用する価値はあると思います。





さて次回は何を作りましょう?
>> [連載]達人のプラモ術
<製作・写真・文/長谷川迷人>
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