ヒットの予感!ダイハツ「ロッキー」&トヨタ「ライズ」は小さいくせに使えて遊べる

■全長4m以下の5ナンバーサイズで取り回しがラク

ロッキーとライズは、ボディデザインの大部分と基本メカなどを共有する兄弟車。開発と生産はダイハツ工業が担当し、ライズは、ダイハツがトヨタへと供給する“OEM車”という扱いになります。

エクステリアデザインは、厚みのあるロアボディと、張り出したフェンダー&大径タイヤで、SUVらしい力強さを主張。コンパクトなボディサイズを感じさせない存在感を放ちます。最低地上高は185mmと十分で、雪道やちょっとした悪路でも安心して走れそう。

ボディの寸法は、ロッキー、ライズともに全長3995mm、全幅1695mm、全高1620mmの5ナンバーサイズ。最小回転半径は17インチ仕様でも5.0mと小回り性に優れ、狭い街中や混雑した駐車場でも運転しやすいよう配慮されています。ちなみに、全長が4m以内に収まるため、カーフェリー料金が安いといったメリットもありますね。

ロッキーとライズの最も分かりやすい識別点は、フロントのグリル&バンパー。ロッキーは、ブラックアウトされた六角形のフロントグリルを採用。それに対してライズは、近年のトヨタSUVでお馴染みとなった台形のロアグリルを取り入れることで、力強さとワイド感を表現しています。

ダイハツ ロッキー

トヨタ ライズ

インテリアは、ダイハツ工業が開発した軽自動車&コンパクトカー向け新プラットフォームの採用により、コンパクトなボディサイズを感じさせない、広い空間を確保。運転席と助手席に座る乗員の間隔は900mmで、小さなクルマとは思えないほどゆったりしています。

インテリアのデザインは、フロントコンソールなどに施されたシルバーのデコレーションや、高い位置にあるシフトレバー、コックピットタイプのインパネデザインなどで、SUVならではのワクワク感ある仕立て。さらに上級グレードは、シートのパイピングを赤くするなど、アクティブな雰囲気もプラスしています。

もちろん、使い勝手の追求も抜かりはなく、車内には豊富な収納スペースを用意。また、スマホと連携する9インチのディスプレイオーディオをメーカーオプションで設定するほか、コネクトサービスにも対応するなど、インフォテイメントシステムにも新たなトライが見られます。

「SUVを趣味やレジャーのアシに使いたい」という人にとって気になるのは、ラゲッジスペースのサイズと使い勝手でしょう。その点、ロッキーとライズは優秀で、リアシートを使用した状態でも、最大で369Lという荷室容量と、755mmの荷室長を確保しています。

さらにラゲッジスペースの下にも、大容量の空間を用意。荷室の高さや容量を変えられる2段可変式デッキボードを上段にセットし、リアシートの背もたれを倒せば、フラットで奥行きある荷室となり、スキー板など長尺物の収納も可能に。さらに、デッキボードを取り外すと、観葉植物を始めとする背の高い荷物も簡単に積み込むことができます。

■新プラットフォームの採用で走りの良さにも期待大

前述したように、ロッキーとライズには新プラットフォームが採用されていて、走りへの期待も高まります。

プラットフォームの骨格形状の最適化や、軽量かつ強度の高い高張力鋼板を適材適所に使用することで、高いボディ剛性を確保。そこに組み合わせるサスペンションの最適化や軽量化なども相まって、車高の高さを感じさせないフラットな乗り心地と、コーナリング時のロールを抑えた安定感ある走りを実現したといいます。

搭載される1リッター3気筒ターボエンジンは、最高出力98馬力/6000回転、最大トルク14.3kgf-m/2400〜4000回転を発生。1.5リッターの自然吸気エンジンに匹敵するトルクを幅広い回転域で発生するとともに、新開発のトランスミッション“D-CVT”との組み合わせで、力強い加速を実現したといいます。それでいて燃費は、カタログ記載のWLTCモードで18.6km/L(FF)、17.4km/L(4WD)となかなか優秀です。

ロッキーとライズは最新モデルだけあって、安全・安心装備もかなり充実しています。クルマと歩行者とを検知する衝突回避支援ブレーキ機能や、前方/後方のブレーキ制御付き誤発進抑制機能などを組み合わせた“スマートアシスト”を上級グレードに設定。さらに、前方車両への追従走行を支援する“全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール”や、駐車時に音声案内やモニターガイド、ステアリング操作でサポートしてくれる駐車支援システム“スマートパノラマパーキングアシスト”も用意されています。

■いじって遊べる楽しさもロッキーとライズの魅力

コンパクトなボディに、使える要素が凝縮されたロッキーとライズは、多彩なアクセサリーパーツも用意。それらを駆使して、いじって遊ぶ楽しさも、この2台の特徴です。

ダイハツはロッキー向けに、3種類のアクセサリースタイルをラインナップしています。まず「エレガンススタイル」は、黒のエアロパーツやメッキのアクセントにより、上質なスタイリングを表現。

ダイハツ ロッキー エレガンススタイル

「パワフルスタイル」では、基調色にサテンシルバーを使用。レッドのアクセントをプラスしたアンダーガーニッシュを組み合わせることで、SUVらしい力強さを強調します。

ダイハツ ロッキー パワフルスタイル

さらに「スポーティスタイル」では、各ボディカラーに対応したエアロパーツでスポーティさを強調。アグレッシブで躍動感のあるスタイリングを表現します。

ダイハツ ロッキー スポーティスタイル

対するライズには、トヨタ系列のカスタマイズブランドからさまざまなパーツが用意されています。

TRDからは、エアロパーツやガーニッシュ、デカールなど、アグレッシブかつスポーティなイメージをプラスできるアイテムが登場。中でも、フロントスポイラー、サイドスカート、リヤバンパースポイラーで構成されるエアロパーツセットは、ボディ側面や下面を流れる風の流れを整えることでダウンフォースを制御し、直進安定性や走行安定性の向上が期待できます。また、マットブラック×レッドのカラーリングも、ライズにアグレッシブなスポーツイメージをプラスしてくれます。

トヨタ ライズ TRDパーツ装着車

一方、モデリスタからは、2種類のエアロパーツキットが登場。ひとつ目は、ダイナミックな表情と先進的なイルミネーションによって個性的なスタイルを演出する「アドバンスブラストスタイル」。

トヨタ ライズ モデリスタ アドバンスブラストスタイル

そしてもうひとつは、シャープなエッジを生かしたデザインで、都会的かつ洗練されたスタイルを演出する「エレガントアイススタイル」です。

トヨタ ライズ モデリスタ エレガントアイススタイル

そのほかモデリスタでは、アルミホイール、ガーニッシュ、インテリアパネルセットなども用意しています。

コンパクトなボディに、使える要素と遊べる要素とがふんだんに詰まったロッキーとライズ。人気絶頂にあるSUVのエントリーモデルとして、目を離せない存在となりそうです。

(文/&GP編集部 写真/ダイハツ工業、トヨタ自動車、トヨタカスタマイジング&ディベロップメント)


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