南部鉄器で味わうたこ焼き。老舗鉄器ブランド・OIGEN、本気のたこ焼き器

形づくりの工夫も丁寧です。穴の立ち上がり角度が計算されていて、生地がスッと抜けやすく、串が引っかかりにくい形状になっています。返すときに「くるん」と軽やかに回るあの感触を支えているのが、フチの高さと溝のライン。あふれた生地を区切って戻しやすく、大玉・まんまるに仕上げる動きと相性が良さそうです。鉄製なので千枚通しで返しても傷つきにくく、高温でも歪みにくいタフさも魅力です。

カセットコンロの五徳にしっかり置ける安定感も、家庭では大きな安心材料。底面の形状はここを意識して設計されていて、しかも、四隅の穴まで火が回りやすいよう鋳物の厚みを部分的に調整しているとのこと。たこ焼き器で最後まで焼けないのが四隅、という経験にきちんと応えていると感じます。

ラインナップは本体単品に加え、千枚通しと油引きがセットになったものもあり、届いた日からすぐにたこ焼きパーティーが始められます。冊子「てつだこ ENJOY BOOK」には、王道レシピから岩手らしい具材のアレンジ、焼き方のコツまで掲載されているとのこと。年末年始の食卓や仲間内のタコパを、少し“本気の遊び”にしたくなる内容です。

家庭用たこ焼き器の選択肢は数多くありますが、南部鉄器が真正面から“誰でも専門店レベル”を取りにきた姿勢に惹かれました。高品質な鋳物のたこ焼き鉄板、欲しかったんですよね。たこ焼きを食べるのが好きな人にも、焼く過程が何よりのご褒美という人にも、手元でしっかり応えてくれる1台。5枚目の鉄板としてお迎えしようか本気で悩んでいます。

ちなみに個人的にベストなふわトロたこ焼きは、たこ焼き粉:100g、卵:1個、水:350ml、白だし:50mlがベストな配分。ポイントは、ひっくり返す前に4分の1だけ回して生地を追加すること。こうすることで、“ふわトロ”でもまん丸なたこ焼きに仕上がってくれるんです。ご参考まで。

>> OIGEN

 

<文/山口健壱(GoodsPress Web)>

 

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