川の水だって飲めちゃう!ボトル型浄水器、GRAYL「UL.ウォーターピュリファイヤーボトル」【アウトドア銘品図鑑】

水なんて買えばいいだろう…と思うでしょう。でも、水って重い。水道設備がきちんと整っているキャンプ場ならいいんですが、トレッキングや釣り、カヌー旅で水を持ち歩くのはけっこう大変。幸いにも日本は沢が多いんですが、そのまま水を飲むのは危険です。きれいに見えても鹿やイノシシ、キツネほか野生動物の糞尿、藻などが紛れている可能性は高く、そのまま飲むと感染症におかされる危険があります。

感染症の危険を避けるには水を沸騰させればいいんですが、いちいちバーナーとクッカーを取り出すのは面倒だし、余った水をボトルに詰めるには冷ます時間が必要です。そこで頼りになるのが、携帯できる小型浄水器。フィルターを通すだけでいいので冷たい川の水を冷たいまま飲むことができます。

浄水器には多様な方式があります。ポンプやストロー、絞り出し、吊り下げ式など、さまざまな方法で水をフィルターに通し、濾過します。

ポンプ型や吊り下げ式は多くの水を濾過できますがかさばるし、ストロータイプは軽さが自慢ですが一度に濾過できる量は少なめ。絞り出しタイプも軽くていいのですが、力が弱い人はちょっと大変です。

写真右のGRAYL「UL.ウォーターピュリファイヤーボトル」(6980円/税別)はインナープレスを押し込むだけで濾過できる画期的なシステムを搭載しており、濾過したクリアな水はふたをしてそのまま持ち運べます。

重量は309g。いちいち別のボトルを用意する必要がないユニークなシステムで、国内のハイカーはもちろん、他社アウトドアブランドのフィールドテスターの中にも愛用している人がいます。

GRAYLは世界中を旅してきたナンシーとトラヴィスが2012年に起こしたアメリカの会社で、2016年1月末にクラウドファンディング kickstarterで「UL.ウォーターピュリファイヤーボトル」を発表。その手軽なシステムと使い捨てボトルの軽減というアイデアがウケ、同年3月上旬には世界中の旅人や冒険者から25万ドル(=約2680万円)の支援を受けるという成功を収めました。わずか36日という短期間で目標を達成できたのですから、いかに手軽な浄水システムが待ち望まれていたかがわかります。

日本では2017年よりモンベルが取り扱いをはじめ、話題となりました。当然ですが、日本で購入した製品には日本語の説明書が付いています。直感的に扱える浄水器なので不要とも思えますが、口にするモノですから細かな注意書きを日本語で確認できるのは安心です。

【次ページ】フィルターは150L分の水を濾過できる