3分待てば美味しいコーヒー!?手軽に淹れられる「クレバー コーヒードリッパー」は朝の強い味方です

■手軽に美味しく淹れられる朝の味方

どこがクレバー(賢い)かといえばその構造底にあるシリコンゴム製の可変式弁にあります。平らなところに置いておくと自重で弁が閉まった状態になるので、お湯を注いでも漏れることはありません。

サーバーやカップに置くと底面が押され、弁が持ち上がり中のコーヒーが注がれる仕組み。

脚を付けて可動部分を浮かせているのですが、初代はこの脚が割れてしまったため、湯を注ぐと流れ落ちるようになってしまったのです(通常のドリッパーのように使えますが、透過式として使うのであれば一般的なドリッパーの方が使いやすいです)。

底の弁が閉まった状態。普段はこの状態になっています。以前はこのシリコンゴムが販売されていた気がしたけど、見当たらなのでなくなったか、記憶違いか…。

弁が開いた状態。サーバーやカップに載せると底面が押されて弁が開き、下にコーヒーが落ちるというわけです。

最近は他メーカーでも同様の構造を持つドリッパーが登場していますが、クレバー コーヒードリッパー は、台湾の「E.K.International」社から発売されたもの。それまで1つ穴の円錐ドリッパーしか使ったことがなかったので、初めて使ったときにはその便利さに感動! 以降、平日の朝はクレバー コーヒードリッパー、ゆっくり淹れられる休日のみ円錐ドリッパーで抽出する生活になりました。

 

■ながら淹れができる浸漬式ドリッパー

クレバー コーヒードリッパーの何がいい? と聞かれれば、美味しいコーヒーを手軽に淹れられる! のひと言に尽きます。

もちろん豆を挽いて、お湯を注いでといった工程はあるので、コーヒーマシンに手軽さでははかないませんが、自分で淹れて飲む醍醐味は存分に味わえます!

しかも粉の量、湯温、湯量、抽出時間を一定にすれば、味が大きくブレることはありません。

道具はほかのドリッパーで抽出するのと同様で、本体のほかにサーバーかカップ、ポットがあればドリップ可能です。

ペーパーは普段、台形フィルターの「カリタ 102 濾紙ブラウン」を使用。端を追って角度を調整します。

淹れ方は簡単。普通のドリップ同様、ドリッパーにペーパーをセットし、コーヒー粉を入れます。一定量注湯したら蒸らし、残りの湯を注ぎます。

一定時間、湯に浸けるため粉は粗めに挽くといいといわれていますが、お好みで挽き具合を試してみるのがいいかもしれません。挽き具合のほかに、粉の量や湯温、湯量、浸漬時間を細かく調整できるため、楽に淹れられるとはいえハンドドリップの醍醐味は損ないません!

蒸らし時間も30秒ほどといわれますが、これも適宜で。たまにほかの作業をしていると、1分くらい経ってる時もあります。そんな時は後の時間で調整したり、それもまた良しとします。

朝なので、そこまでシビアにやってられないという事情もありますが、こんな適当に淹れても豆さえちゃんとしていれば美味しく淹れられるのです!

キチッと淹れればこだわれるし、ゆるっと淹れても美味しくできるこの緩さもいいところ。濃かったら牛乳を淹れてカフェオレにするって手もあります。

蒸らしが終わったら、注湯して付属のフタをかぶせ、3分ほど放置します。この時間は、抽出時間は豆の種類や焙煎具合、挽き目に応じて調整。

クレバーコーヒードリッパーの場合、湯の注ぎ方で大きく味が変わることがないので、それほど神経質にならなくても大丈夫です。

この間に、トースターにパンを入れたり、フライパンに卵を割ったりして、朝食の準備を行います。

所定の時間が経ったら、カッピングテストの「ブレイク」のように、豆を沈めるように優しく撹拌します。

撹拌し終えたら、サーバーに載っけます。もちろんカップでも問題ありません。この時、ドリッパーにお湯が残っていても、サーバーの目盛りまで入ったら外すのがポイント。湯量が少なく目盛りまで行かない場合でも、アクが詰まった泡を落とさないよう気をつけましょう。

抽出が完了したら、置き台を兼ねるフタに載せます。サーバーから外せば、弁が閉まり、コーヒーが漏れることがないので安心です。

本体のほかにサーバーかカップ、ポットがあればドリップが可能と書きましたが、コーヒー粉の量と抽出時間は計りたいので、コーヒースケールは欠かせません。また湯温を計る温度計もあった方がより同じ味を追求できます。

※  ※  ※

そもそもクレバーコーヒードリッパーは、コーヒー粉をお湯に一定時間浸ける浸漬式。コーヒーの成分がしっかりと抽出される上に、ペーパーを通して余分な油分や微粉を漉せるため、フレンチプレスのような浸漬式よりも見た目も味もクリアに仕上がります。しかもペーパーを使っているから通常のドリッパーのように片付けも簡単。まさに朝、美味しいコーヒーを淹れるのに強い味方なのです!

<文/澤村尚徳(&GP)>

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