アルコールストーブのメリット・デメリットと使う上で把握しておきたい2つのこと

■燃料の量と燃焼時間は把握しておくべし!

すべてのストーブについているわけではないのですが、アルコールストーブの内側には目盛りが付いている場合があります。この目盛りを目安に、どのくらいの燃料で、何分燃焼するか、を覚えておくといいと思います。目盛りが付いていない場合はまず、大体どのくらいの燃料を入れたら、何分燃焼するかを試してみるのがいいかもしれません。

今回はトランギアとエバニューの例を使って説明します。ちなみに、エバニューのアルコールストーブは火力が強い分、燃焼時間は短くなります。

ラーメン一袋茹でるのに必要なお湯の量は400から500ml。これをどのくらいの燃料で沸騰させることができるか、比較してみました。

比較した条件は天候によってばらつきがないように、あえて室内で試しましたので無風状態です。

湯量500mlを沸かすのに、トランギアは25〜35mlを消費。エバニューは20〜30ml。

また、20mlの燃料がどれくらいの時間燃焼するかを測ってみたところ、トランギアは8〜9分。エバニューは、4〜5分でした。

つまり、自分が調理したい料理はどのくらい燃焼している時間が必要か? また、その調理に対してどのくらい燃料が必要か? を把握しておくと、持っていく燃料が必要最低限で済み、さらに無駄に移し替えたりする手間が省けます。

先ほどは私はラーメンのお湯を沸かすことを例にしましたが、例えば炊飯にどのくらい必要であるか? それがわかっていれば、燃料が切れたら自動的にご飯が炊き上がる状態にすることが可能です。なので自身のアルコールストーブで、アルコールの量を測って記憶しておくことをおすすめします。

■アルコールストーブを使うならば風防は必須

▲キャンティーンカップと、それにスタッキングできる五徳兼風防、ジョルモ・ランダー(Jolmo lander)「キャンティーン用五徳」

先ほどアルコールストーブのデメリットとして、風に弱いと述べましたが、アルコールストーブを使う上で、五徳と風防は必須です。

愛用している五徳は、キャンティーンにジャストフィットなサイズなので、キャンティーンとスタッキングして使っています。この形ですと、熱がしっかりとこもって、ちゃんとクッカーに熱が伝わるので気に入ってます。これ以外にもさまざまな五徳、風防があるので、ご自身のギアを考え、なるべく複数の使用ができたり、かさ張らないように考えてみてください。

アルコールストーブをチョイスするということは、なるべく荷物を減らしたい方だと思いますので。この軽量コンパクトなストーブのために、大きくてかさ張るギアは不釣り合いです。

ちなみに火力を出したい時は、アルコールストーブと熱するものとの距離を縮めることによって火力調整をしています。

■アルコールストーブはこんな人に向いている

アルコールストーブのメリットデメリットはご理解いただけたでしょうか? それを踏まえ、アルコールストーブはどんなキャンパーに向いているか? を改めて考えました。

まず、装備を少なく、軽量化したい方。メインの熱源をほかで取る方。アルコールストーブだけでどんな調理もできるかというと、非常に難しいです。簡単な湯沸かしや炊飯、そして、ちょっと肉を焼くくらいの使い方でおさまる方。そして何より、アルコールストーブを使うことを楽しめ、創意工夫ができるキャンパーにはおすすめです!

>> 連載 [不自由を自由にする野営スタイル]

(文・写真/RYU

RYU/横浜元町ミリタリーキャンパー

RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、年間数十泊の野営を行っている。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」

 

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