■焼き面は2階建てにもフラットにもなる
熾きになったらチャコールスターターを取り外し、網を載せます。
この網、ドーナツ型とひと回り小さな円盤状の2枚組で2階建てにできるんです。
▲円盤状の網はスタンドが付いている
楽に火力調節ができるし、2枚の網は少しだけ被るところがあり1枚の網よりも焼き面が広い!
円盤状の網からはみ出すほど大きな食材を焼く場合は、円盤網を先に入れてからドーナツ型を上に載せます。こうすれば熱源に近くなりますがほぼフラット。網の直径は24cmになるので、そのサイズの既製品網も使えますよ。

2階建て部分は木炭の真上で火力は強め、1階部分はじっくり加熱や保温向き。下に吸気口がないので不意に火の粉が飛ぶこともありません。
気になる使用人数はというと、食べ盛りの10代男子ばかりだとちょっと厳しいかもですが、総面積がφ24cmの網よりも少し広めなので家族2〜4人で囲むのによさそう。

酒を飲みながらチマチマ焼いてつまみにするような時間をかけるシーンでは、木炭の追加が不可欠です。
網の上に食材が残っているとその扱いに困りますが、「YOKA SHICHIRIN++」では網の2階部分を取り外すだけで炭の追加OK。
ちなみに炭焼きだけでなく焚き火もできるので、調理後はそのまま焚き火タイムに移行できます。
■地味だけどスゴイ、フタ
「YOKA SHICHIRIN++」は火熾しが楽で調理しやすいだけじゃありません。消火+炭保管機能まで備えているんです。その肝となるのがフタ。
▲網を取り外してフタを被せ、1時間ほどで消火完了
網を外してフタを被せ、ロックすれば空気の供給が絶えるので自然に消火できる! 木炭が燃え尽きるのを待ったり、熱々の炭を1個ずつ火消し壺に移し換えたりする必要がありません。
「YOKA SHICHIRIN++」のフタも本体も熱いので置き場所に注意する必要はありますが、ただ待っていれば火が消えるので就寝時間ギリギリまで燃やしていて大丈夫。なんなら朝、炭火で料理しても撤収している間に消火してそのまま持ち帰れます。スゴイ。
そして空気を遮断することで消火するわけですから、灰を被った消し炭をそのまま持ち運んでも灰をまき散らすこともなし。次のキャンプでは消し炭を使って素早く着火できるんです。
「YOKA SHICHIRIN++」は宙に浮いているので卓上で使えますが、木製天板に載せるときはちょっと不安。そんなときは「YOKA SHICHIRIN++」の下にこのフタを敷いて熱対策ができるのもちょっとイイ話です。

「YOKA SHICHIRIN++」の++はプログラミング言語の「左の変数に1を足す」。七輪が次々にアップデートしていくイメージで名付けたと言います。
「YOKA SHICHIRIN++」をインストールできる新作「SHICHIRIN TABLE」も発売されたことだし、七輪スタイルのキャンプがどんな風にアップデートされていくか。期待高まるプロダクトです。
>> YOKA
<取材・文/大森弘恵 撮影協力/YOKA>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X
【関連記事】
◆七輪の炭火と「鯵の干物ロースター」で最高の焼き加減を目指せ!
◆これ1台でカマド、七輪、焚き火台と3つの使い方ができるぞ!
◆ONOE「万能調理器」は見た目もシステムもちょっとレトロなところがたまらん
- 1
- 2



























