■一面背脂の丼!真っ白すぎて衝撃の「ごっつからの挑戦状(麺大盛・脂ごてごて)」
待つこと数分、目の前にやってきたのは、まさかの背脂が一面に浮かぶ、想像を思いっきり超えた一杯。
▲ごっつからの挑戦状(麺大盛・ごてごて)1580円。想像を超えた背脂の量!
正確には、中央にトッピングのニンニク、そこにタレがかかっているけれど、あとみーんな背脂。衝撃すぎる見た目です。
▲背脂しか見えないラーメンの重さは1628g。背脂だけで何gあるの!?
まずは計測。直径14cm、高さ8cmのどんぶりに、重さは1628g(器の重さは除く)。まさかの1.6kg超え! 麺の量は公式500gなのに! 一体どうしてこうなった?
「『ごっつからの挑戦状』は秋葉原店限定メニューですね。裏技で『超ごてごて』って言ってもらえれば、もっと背脂追加しますよ〜」と笑顔で話すのは店長の鄭さん。いやいや、もう十分すぎる背脂ですよ!
「元々は、ウチの背脂を食べて欲しくて始めたんですよ。ウチの店ならではの、背脂に覆われたスープを飲んだ瞬間に、口の中いっぱいに感じる背脂の甘味と旨みを堪能してほしいので。一時期、背脂の値段が高騰して出せなくなっていたんですが、復活した今でも儲けなしのメニューですね」
▲背脂の下から極太麺を引っ張り出す! フタ効果で中は熱々。そしてもやしとチャーシューが出てきた!
「スープは鶏ガラと豚ガラ、背ガラなどで、店特製の醤油だれです。麺は茹でる前が
340gで、茹で上がりが560gぐらいになります。具はチャーシュー、メンマ、モヤシ。背脂の中央に刻みニンニクがのっています」と話す鄭さん。
ちなみに、背脂ってどれくらい入っているんですか? と聞くと
「スープに350g、上に500g乗っています」とものすごくいい笑顔でニッコリ。
ん? ということはトータル1628gのうち、半分以上背脂ってこと!? そんなラーメン、出合ったことない! 挑戦状と名がつくだけはある。今まで生きてきて850gの背脂を一気になんて食べたことない!
「だからね、ラーメンというよりまぜそばに近いんですよ。全部を混ぜて味わうのもいいですよ」
たしかにスープの量より背脂があるってことは、これってほぼ“まぜそば”になるのかも。
▲とろっとろの背脂。1杯に850gってカロリーどんだけ!?
ちなみに鄭さん、食べたことあるの?
「いやぁ〜、麺だけは食べきれたんですけどね〜」とまたまた笑顔に。ってことは、お店の人も完食できないラーメンってこと!? それでいいのかごっつ、豪快すぎるって。
ところで、週に何杯ぐらい注文が入るんですか?
「週? いや、毎日3〜4食注文が入りますよ。週末だと1日10食ぐらい。このラーメンのファンがいるんですよ。まさに『喰えばわかるさ!』という一杯ですね」
まじかーっ! 背脂ファン恐るべし。一体どれくらいのスパンで食べにくるんだろう。
▲平たい網に乗せた背脂を全部どんぶりの中に。チャッチャどころじゃない量!
ちなみに、完食するためのアドバイスってあります?
「途中で味に飽きてきたら、割りスープをお出しするので声をかけてください」
なるほど。割りスープで脂を緩和。しかし量は1.8kgとかになっちゃうよね。これが着丼する前、足りなかったらゴハンをもらおうとしていた自分、思いっきり間違っていました。ゴハンもらったら、確実に2kg超えです!
「だから脂が好きな人じゃないと無理。背脂を堪能してもらいたいから生まれたメニューなんですよ」

実際味わってみると、背脂がフタとなって中は時間が経っても熱々。湯気が出てきます。そしてもちもちの極太麺が背脂をしっかりとまとい、濃厚な旨みが。最初はラーメンなんだけど、途中からスープを吸ってまぜそばっぽくなる。お腹いっぱいにはなるけれど途中で白いご飯が欲しくなる、ゴハンにワンバンさせて味わいたくなるラーメンです。
ひと口麺をすすっただけで一気に唇プルップル。そして完食しちゃうと、明日顔に吹き出物が大爆発しそうな予感も。味はすっごく美味しくて、濃厚さの中にキレもある。背徳感たっぷり、でもお腹の限界まで食べ続けたい1杯です。




























