【アウトドア銘品図鑑】
背中に風が通り抜けて涼しいし、デコボコ地面や斜面のサイトでも熟睡できるのがハンモックのイイところ。
今の時期ならマットレス不要で、タープさえあれば宿泊OK。できるだけ荷物を少なくしたい自転車やオートバイ派のキャンパーにはもってこい…なんですが、目指すキャンプ場にハンモック向きの木があるとは限りません。
クルマならハンモックスタンドを持ち運ぶという手も使えますが二輪ではそうもいかず、結局ハンモックではなくテントを手に出発するなんてこと、よくあります。
この悩みを解消してくれるアクセサリーがついに登場! バリ生まれのハンモックメーカー「チケットトゥザムーン」の「2NDツリーキット」(6600円)。2番目の木と名付けられているとおり、片側は木、もう片側は自転車などを木のかわりにしてハンモックをかけようというものです。
二輪キャンパー界隈がざわついた話題作、さっそくサンプルを取り寄せて試してきました。
■必要なのは「2NDツリーキット」と自転車
「2NDツリーキット」に入っているのはウーピースリングとペグ。ポールはなくて総重量は198g。ホントにこれで大丈夫?と心配に思うほどコンパクトです。
▲200cmのウーピースリング×2本、スパイラルY字ジュラルミンペグ×3本、Y字アルミペグ×3本、ループ×4本
ウーピースリングとループはUHMWPE製。ダイニーマとかイザナスという商標をもつアレで作られたロープで、ただのナイロンロープではありません。
UHMWPEは耐摩耗性、耐衝撃性、耐摩擦性にすぐれているし、力を加えても伸びにくく、雨に触れても吸水しづらいため、ハンモックのストラップに使われることも多い素材なんです。
そしてペグは25cmのスパイラルペグと18cmのアルミペグの2種類。地面によって使い分けるのではなく、どちらも使うので忘れずに持っていきましょう。
ここでウーピースリングのおさらい。
ウーピースリングはロープの一部の中に、同じロープの端を通したモノで自在金具がなくても簡単にロープの長さを調整できるというもの。
いろんなハンモックメーカーが採用しているので、ハンモック好きなら一度は使ったことがあるのでは。ただ、自在結びでもそうなんですが、このウーピースリングってどっちを引けばどう伸びるのか、パッと見ではわからない。重なり部分をよく見ればその動きを理解できるんですが、初見殺しといえる代物です。
▲長さ調節に迷わない表示付き
ところが「2NDツリーキット」のウーピースリングにはEXTENDとSHORTENの表示が付いていてだれもが迷わず使える仕様。素晴らしい。
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