自転車やバイクをハンモックスタンドにできるキットが登場!はたしてちゃんと張れるのか?

■自転車がハンモックスタンドに変身

それでは自転車をハンモックスタンドにしてみましょう。通常、ハンモックをかけるには4〜6m間隔の木を見つけ、高さ150cmくらいのところにロープをかけるのが定石です。

なのでサドルは可能な限り高く上げ、木にかけるストラップ(ムーンストラップ 3740円)もできるだけ高い位置にセットしておきます。

▲ループをサドルにかけてハンモックをひっかける。その下にウーピースリングとストラップを取り付けた

▲上から見たところ

いろいろな使い方ができるようですが、まずは公式サイトの写真をヒントに取り付けてみました。

▲わかりやすいようペグの頭を出しているが、ハンモックに乗りこむ前に頭まで地面に打ち込もう

伸ばしたウーピースリングは、スパイラルペグで固定。そしてスパイラルペグにループをかけて、Y字ペグで引っ張ります。

そもそもスパイラルペグはかなり固定力が高いのですが、こうすることでハンモック側に引っ張られて抜ける危険を大幅に低減するというわけ。

いい感じに完成。

▲使ったのは「マットハンモックプロ」(2万7500円)。マットレスを入れるポケットが付いていて寒い時期も快適

ただ、自転車側は通常よりも低い位置にかけているので、ハンモックに寝転ぶとおしりがちょっと地面についてしまいます。

「マットハンモックプロ」など、チケットトゥザムーンのテクニカルハンモックはハンモックのたるみをいつでも一定にキープできるリッジライン付き。このリッジラインを少し伸ばしたり木側の高さを変えたりして、ギリギリ浮くよう調節できました。この調整に結構時間がかかったので、いきなり本番を迎えるのではなく庭などでテスト必至。

いつものハンモックはストラップ両側の高さがほぼ同じですが、「2NDツリーキット」を使うと高さが変わるので木のほうを頭にして寝転びます。ハンモックの浮遊感はそのままですが、頭が高いので少し不思議な感覚。

 

■トレッキングポールや流木利用は耐荷重に注意して

「2NDツリーキット」があれば自転車以外のモノでもハンモックスタンドになり得ます。

ハイカーならトレッキングポール利用を考えるはず。

これもアリなんですが、耐荷重というか強度を明記しているトレッキングポールってあまりないし、状況によっては体重以上の負荷がかかります。ヤワなトレッキングポールだと折れる危険があるので十分注意して。

これは流木などを利用する場合も同じです。

▲ハンマーも忘れずに!

気になる重量は「2NDツリーキット」198g、「ムーンストラップ」216g。ハンモックとあわせて約1.5kg。スパイラルペグをしっかり打ち込むにはそれなりのハンマーが必要なので、ハンモックに必要なモノは全部で3kg弱といったところ。

付属のスパイラルペグは石混じりの硬い地面に対応するのか、高さ調整がうまくできるかなど不安もありますが、「2NDツリーキット」があれば木が1本しかなくてハンモックをかけられない問題の解決へ大きく前進します。

>> チケットトゥザムーン

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<取材・文/大森弘恵 撮影協力/モチヅキ>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X

 

 

 

 

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