4万円台で満足必至!「CMF Phone 2 Pro」が“買い”な5つの理由

2. カメラが3眼に進化

前モデルのカメラは約5000万画素のシングルカメラでしたが、Phone 2 Proは3眼に進化。広角(5000万画素)+超広角(800万画素)+望遠(5000万画素)と、4万円台とは思えない仕様を実現しています。望遠カメラは光学2倍で、デジタルズームと組み合わせて最大20倍(動画は最大8倍)で撮影できます。

▲ミッドレンジながら、超広角+広角+望遠という理想的な構成のトリプルカメラを搭載

ただし、撮影画質は「4万円台のミッドレンジなので、こんなものかなぁ」と思ったのが本音。使用するカメラによって色味が変わったり、室内の撮影では照明の影響を受けやすかったり、不満を感じることもありました。画質を重視する人は、なるべくメインの広角カメラだけを使うのが正解でしょう。

▲超広角(0.6倍)で撮影

▲広角(1倍)で撮影

▲望遠(2倍)で撮影

▲最大の20倍ズームにすると、画質はかなり粗くなる

▲夜景の撮影画質はまずまず

▲照明が暗めのレストランで撮影。屋内での撮影では、手動の調整が必要になることがあるだろう

なお、フロントカメラは1600万画素で、自撮りやビデオ通話には十分な画質という印象でした。

 

3. 便利な「Essentialキー」を新搭載

右側面の電源ボタンの下には「Essentialキー」が搭載されています。これは、日本では今年4月に発売された「Nothing Phone(3a)」から搭載された新機能で、このボタンを押すとスクリーンショットが撮れて、メモを追加して保存できる仕組み。長押しするとボイスレコーダーが起動し、音声メモも保存できます。

▲右側面の中央あたりにEssentialキーを搭載

▲Essentialキーを押すとスクショが撮れて、任意でメモを入力して保存できる

カチカチと2回押すと「Essential Space」というアプリが起動し、保存したスクショを確認できます。ただ画像が保存されるだけでなく、AIによって保存した情報が整理され、ユーザーに必要と思われる情報が検索されたり、行動が提案されたりする仕組み。現在は、いわばベータ版の状態で、今後さらに新機能が追加される予定なので、使い続けるほどに便利な機能になりそうです。

▲保存したスクショや音声メモは「Essential Space」に整理される

 

4. 日本向けのローカライズも万全

前モデルのPhone 1は、プラチナバンドと呼ばれるBand 18、19、26に対応しておらず、ドコモまたはKDDI回線で使う場合に、つながりにくい状況が発生する恐れがあることが指摘されていました。しかし、Phone 2 Proはこれらの周波数にしっかり対応。日本の4キャリアのどのSIMを挿しても、快適に使えることが期待できます。

SIMスロットには2枚のnanoSIMを装着でき、2枚目のSIMの代わりにmicroSD(最大2TB)を装着することも可能。eSIMにも対応しているので、nanoSIM+eSIMでデュアル回線を使い、microSDも装着してストレージを拡張するといった使い方もできます。

▲SIMスロットは底部に搭載。2枚のnanoSIMを装着でき、2枚目はmicroSDとの排他利用となっている

▲待望のeSIMに対応。筆者はau回線のIIJmioのeSIMをインストールして使ったが、スムーズに導入できた

先述の通り、FeliCaを搭載し、おサイフケータイにも対応したので、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードも利用できます。

▲おサイフケータイにも対応。日本市場に力を入れているようだ

防塵・防水は、日本で多くのスマホが対応するIP68ではないものの、前モデルのIP52から性能を上げて、IP54となっています。粉塵が内部に侵入する恐れが少なく、あらゆる方向から水しぶきがかかっても問題ないという水準です。雨天で使っても心配ないレベルと考えていいでしょう。

 

5. 電池持ちも十分

バッテリー容量は5Gスマホとして十分な5000mAh。筆者は試用した期間では1日で電池がピンチになることはなく、ライトユーザーならフル充電で2日使い続けられそうです。充電器は同梱されていませんが、33Wの急速充電にも対応しています。

▲CMF Phone 2 Proの同梱品一式。透明のスマホケース、USBケーブル、SIMピンが付いているが、充電器は付属されてない

プロセッサーはMediaTek Dimensity 7300 Pro 5G。最大2.5GHzのミッドレンジ向けのチップで、普段使いには支障はなさそう。RAMが8GBあるので、マルチタスク操作もスムーズに行えます。

▲RAM容量はミッドレンジとしては十分な8GB。ストレージの空き容量に余裕がある場合は、最大8GBの仮想RAMを追加できる

 

■CMFブランドで揃えて使うのもアリ

スマホは折りたためるタイプを除くと、デザインが似たり寄ったりなのが現状。そんな中で、Nothingは異色の存在です。CMF PhoneもNothingブランドのスマホと同じように、モノクロ主体のクールなホーム画面が初期設定されています。それをNothing独自のウィジェットなどでカスタマイズすることも可能。

▲Nothingの特徴であるモノトーンのホーム画面は、多彩なウィジェットなどでカスタマイズも楽しめる

CMF Phone 2 Proは、普段使いに必要な機能はもれなく搭載し、おサイフケータイにも対応。4万円台ながら、コレ1台で満足できる仕様を備えています。弱点を挙げるとしたら、スピーカーがモノラルだということくらいでしょう。

CMFブランドのスマートウォッチやワイヤレスイヤホンも手頃な価格でリリースされているので、組み合わせて使うのもおすすめですよ!

▲7月22日に発売されたスマートウォッチ「CMF Watch 3 Pro」も3色展開。Nothing公式サイトでの価格は1万3800円

>> Nothing

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

 

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