■ “圧” がなくユーザーにやさしい
Oura Ring 4は、あくまでも自分の健康状態を確認するためのデバイスで、より健康になるための道具ではないと感じています。もちろん、健康状態を客観視できるので、健康維持や生活改善へのモチベーションは高まります。ですが、「頑張らなくてもいい」と言われているような優しさも感じます。
例えばアクティビティは、ユーザーに最適化された消費カロリー量が目標として設定されます。その目標値は固定ではなく、その日のコンディションによっては、低めに設定されたりするわけです。目標が提示されるとついつい頑張ってしまいがちですが、体調が悪い日には無理なく達成できる目標に変更されるわけです。
▲その日のコンディションに合わせたアドバイスが表示さて、アクティビティ目標が変更されることもある
▲体調がすぐれない朝に、休息することをすすめられることもあった
しばらく使っていると、自分のクロノタイプが表示されました。クロノタイプとは「朝型」や「夜型」など、自分の活動時間の傾向を示すものですが、筆者は「昼前型」と診断されました。結果を読むとふむふむと納得でき、以降、集中を要する仕事はなるべく午前中に済ませるように努めています。
▲自分のクロノタイプがわかり、最適な睡眠時間もすすめてくれる
■Oura Ring 4は、こんな人に向いている
筆者はいろいろなスマートウォッチで健康データを測定したことがありますが、Oura Ring 4で測定されるデータはかなり正確だと感じています。睡眠の細かい分析や、ウォーキングの結果などを見ても、違和感を覚えることはありません。むしろ、なるほどなぁ〜と気付かされることのほうが多いです。
スマートウォッチを使っているが、いまいち使いこなせていない人や、着けたままでは寝られず睡眠を測定できない。そんな人にOura Ring 4はもってこいでしょう。
なお、サウナでは試していないですが、Ouraのウェブサイトによると、そんなに熱くないサウナに短時間入るには問題ないよう。ですが、動作可能温度は−10〜52℃なので、どうなんだろう? と思い、ネットを検索したところ、トラブルが生じている人もいるようです。使わないほうがよさそうです。そもそも金属なので、かなり熱くなるでしょうし…。
購入に際して最も注意してほしいのがサイズ選び。Oura Ringは人差し指に着けることが推奨されていて、12サイズから選べます。オンラインで購入する際は、サイジングキットを先に送ってもらえます。量販店で購入する場合は店頭でサイジングキットを着けて、ピッタリ合うサイズを選べます。
▲サイジングキット(無料)で自分の指に合うサイズを選べる
Oura Ringが白線の印が付いているところが指の内側に来るように着ける必要があります。クルクル動かないように若干キツめを選んだほうがいいようですが、指は時間帯によってむくんで太くなることがあります。オンライン購入の場合は、サイジングキットを一定時間着けて試したほうがいいでしょう。お店で試す場合は、迷うのであれば、少し時間を変えたり、手を温めたりして試してみるのがいいかもしれません。
▲印が内側に来るように装着する
筆者は最もシンプルで安いものがいいと思い、シルバーを選んだのですが、使っているうちに細かいキズが付いてくるので、キズが目立ちにくい色のほうがよかったかなぁと思ったりしました。スマートデバイスであると同時にアクセサリーでもありますからね。11月5日からは、セラミック仕上げの「Oura Ring 4 Ceramic」(7万4800円)もラインナップに加わっています。これから買う人は選択肢に加えるといいでしょう。
▲Oura Ring 4 Ceramicは4色から選べる。機能はOura Ring 4と同じだ
>> Oura Ring
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
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