■面白さ:2択までは絞れるのに迷う絶妙なシチュエーション設定
▲お題“うそ”だとEとHの演技分けが難しかった。というかイマジナリー女子高生を自分に降ろすの難しすぎ
実際にやってみて感じたのは、似たシチュエーションが必ず2つ以上含まれていること。例えば、“はぁ”のお題には、“ぼうぜん”と“失恋”といった、感情の方向性が近いシチュエーションが設定されています。
演技を見ていると、これがかなり際どい。“ここまでは分かるけど、これはどっちだ?”と、2択までは絞れるものの、最後の判断で迷う場面が何度もありました。こうした“迷わせ方”が、どのお題にもきちんと仕込まれていて、簡単すぎず、難しすぎない。そのバランスが、このゲームを単なる一発ネタで終わらせず、何度でも遊びたくなる、いい塩梅の難易度にしています。
■自然と全員が前のめりになる理由
このゲームについて、High Fiveのろんさんは「当てる努力と、当てられる努力の両方が求められるところ」が魅力だといいます。
▲表情も大事な要素。羞恥心を捨て、いざ本気のフェイス演技を
上記の通り、演技を当てた時よりも、演技を当ててもらった時のほうが多くの点数を獲得できる仕組み。だからこそ、ただ相手の演技を見抜くだけでなく、自分の演技をどう伝えるかまで含めてゲームが成立するわけです。演技をするメリットが大きく設計されているので、恥ずかしがっていたら勝てないんです。その構造が、「はぁって言うゲーム」を単なる当てものに終わらせません。
さらに、「お題によっては、恥を捨ててやりきったほうが、より面白くなる」とも話します。
「普段見られない家族や友人の必死な表情や演技が見られるのが楽しさの真髄で、誰かが一歩踏み込んで本気でやると、全員がつられてノリノリになる空気が最高です」
■ちなみに:より迷いたい人向けの遊び方
ちなみに、今回は公式ルールとは少し違う進め方も試してみました。A〜Hのアルファベットカードを、最初に確認せず、自分が演技をする直前まで伏せたままにするというやり方です。

公式ルールでは、配られた時点でカードを確認する流れが紹介されていますが、この方法だと、他の人の演技を予想するときに、自分のシチュエーションを除外できなくなります。そのぶん判断が際どくなり、迷いどころが増えました。また、他のプレイヤーの演技を、例えば“B”のシチュエーションだと予想したあとに、自分の手番でアルファベットを確認したら“B”だった、みたいなことが起こるのもなかなか笑いどころで、盛り上がります。あくまで一例ですが、慣れてきたら試してみるのも面白いと思います。
また、基本プレイは1つのお題を全員がプレイしたらおしまいですが、人数が少ない場合やプレイ時間に余裕がある場合は複数のお題の合計得点で競うのもアリ。1周がサクッと回るので、盛り上がるのに重さは感じません。
勝ち負けはありますがそれ以上に印象に残るのは、“あのときの表情”や“予想外に伝わった瞬間”。「はぁって言うゲーム」は、正月のゆったりした時間を、笑いが途切れない時間に変えてくれるテーブルゲームです。長い説明も、特別な準備も必要ありません。集まったその場ですぐ始められる手軽さこそが、年始にちょうどいい理由です。
>>前回紹介:小学校低学年から一緒に遊べる、正月にちょうどいいテーブルゲーム「キャプテン・リノ」
<取材・文/山口健壱(GoodsPress Web) 協力/渋谷ボードゲームカフェ「High Five」>

山口健壱|キャンプ・アウトドアと動画担当。2年半ほどキャンプ場をぐるぐる回って、回り回ってGoodsPress Web編集部所属。“キャンプの何でも屋”としてキャンプを中心にライティング、動画製作、イベントMCなどを行う。冬キャンプでボドゲやるのが好きです。初めて買ったボドゲはカルカソンヌ。
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