■その名も「宝燈」。これだけでもうお気付きの人もいるのでは

さて、背面を見てみましょう。何かの刺繍が施されています。パット見はスカジャンやベトジャンに見られるような感じです。ただ、普通のMA-1とは違う理由はバックにデザインが施されているから、というわけではありません。
▲麻雀打ちで嫌いな人はいない、“一発自摸裏”。これだけで3翻! 写真左下のほうには“Pung(ポン)”、“Chow(チー)”、“Kong(カン)”の文字も。英字表記を初めて知りました
こちらが寄り。もう、おわかりでしょう。“一発自摸裏”という文字や“中”、“一索”が描かれていますね。そうです、麻雀がモチーフになったアイテムなんです。その名は「宝燈」で、麻雀という伝統的なゲームの美しさとファッションの融合を図ったブランドです。“和了ったら死ぬ”とまで言われているほど珍しい役満“九蓮宝燈”から名付けられています(その出現率はわずか0.0005%と言われています)。そんな幻の役満を名前に付けるなんて、ロマンを感じずにはいられません。ちなみにまだ和了ったことはないです。
▲宝燈「tiger blouson」(1万8000円)
麻雀が好きな人は思わず「おっ」となるブランド・アイテムだと思いますし、麻雀ファンではなくともそのキャッチーなバック刺繍は目を引くところではないでしょうか。無類の麻雀好きとして冒頭で話した通り、このブランドを見つけたときは買わざるを得ないと思いました。これを着ていると、もしかすると麻雀好きな人と会ったときに話が弾むかもしれません。さりげなく自身の趣味をアピールできるわけです。それでいてただのファングッズの域に留まらず、ファッションアイテムとしてちゃんと着用できるモノになっているのは、やはりブランドサイドの思いが詰まっているからでしょう。
ひとつ、注意点があるとすればこちらは注文してからの作られる、所謂受注生産。公式サイトには約2週間かかると記載されていますが、実際に注文してから届くまで今回は2か月強かかりました。もし、着たいと思ったら早めに注文するほうが良いでしょう。
“趣味を着て歩く”、“趣味を持ち歩く”。これはどんなジャンルにしろ誰もがぼんやりとやりたいことのひとつだと思います。バンドTや映画Tなどが最たる例ですよね。あるいはぬい活なども同じようなカテゴリではないでしょうか。この冬はバンドTなどではなく“麻雀MA-1”で過ごそうと思うので、もし見かけたとしても知り合い以外はそっとしておいてもらえると幸いです。皆さま、良いお年をお迎えください。
>> 宝燈
<取材・文/手柴太一(GoodsPress Web)>
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