<GoodsPress Web編集部員が買ってみた!使ってみた!>
青春時代、それは最も多感で人生においても大切な時期。そこで触れたり見たり聞いたりしたものは、その後の人生に大きく関わってくるものではないでしょうか。ある人は映画、ある人は本、ある人は音楽…などなど。その時期に触れたことがきっかけでずっと大人になった今でも輝いて見えたり好きだったりするものです。
そんな多感だった学生時代、HIP-HOPに大ハマリしてさまざまな楽曲を漁りまくっていました。今とは違いスマホを持つのが当たり前ではなく、情報は自分で仕入れようとしないとなかなか得られなかったこともあり、小遣いやアルバイト代が入るたびに足繁くHMVに通う日々。当時HMVは全国に大型店をいくつも構え、特にHIP-HOPやハウス、テクノなど所謂ダンス・ミュージックが強かったように思います(逆にタワーレコードはロックなどが強かったイメージ)。HMVに着いたらHIP-HOPのコーナーに行って試聴機でとにかく今まで聴いたことがないアーティストのCDを少しずつ聴いて、少しでも心に引っかかるメロディがあれば買い物カゴに入れてを繰り返し、小遣いやアルバイト代の大半はそれに消えていました。
今ではサブスクで音楽や映像作品を視聴するのが当たり前になっていますが、そんなサービスがなかった頃は音楽好きであれば先述したようなアナログな手段で新しい楽曲を見つけるしかなかったのです。大変ではあったものの、今振り返るとあの作業は楽しかった。新しく好みの曲を見つけ、購入して帰宅し、そして急いで開封してプレーヤーでひとりじっくりと聴く時間…本当に至福でした。もちろん失敗もしますし、アルバムだと1枚3000円くらいするので「痛いな」と思うこともありましたが、それでも本当にドキドキ・ワクワクして楽しかったのです。
▲OUTKAST『スピーカーボックス/ザ・ラヴ・ビロウ』
そんなときに1枚のCDに出合います。それはアンドレ3000とビッグ・ボーイからなるHIP-HOPデュオ・OUTKASTの『スピーカーボックス/ザ・ラヴ・ビロウ』です。シングル・カットされた「ヘイ・ヤ!」が世界中に大ヒットしていて、日本でもOUTKAST旋風が巻き起こっていました。トレンドも抑えておかないと、と購入した1枚なのですが、当時は今ほどMVなども気軽に見られないためジャケットのビッグ・ボーイを改めて見て、震えます。
それまで、HIP-HOPファッションと言えばベースボールキャップにスタジャン、そしてダボダボのパンツにティンバーランドやコートシューズ、のようなステレオタイプの格好ばかりをイメージしていたので、無地のスウェット&デニムにふわふわのファーコートを合わせるなんて、と衝撃を受けました。とにかく、ファーコート=レディスという自身の思い込みを覆す服装でしたし(後に、RakimなどほかのHIP-HOPアーティストたちも普通に着ていることを知ります)、いかに自分の情報が偏っていたか、気付くきっかけとなるCDジャケットだったのです。
いろいろと長くなりましたが、早い話「かっこいい」と思ってしまったわけです。その日から常に冬になるとぼんやり「ファーコート欲しい、ファーコート着たい」という思いがむくむくと起き上がるようになります。とは言え、なかなかちょうど良いファーコートはなかなかメンズでは発見できません。ファー素材であってもブルゾンのモノが多く、毎年探しては「やはり自分が購入できる価格帯にはファーコートなんて存在せず、リアルファーの超高いアイテムしかないのでは?」と半ば諦めの境地に入っていました。
しかし、今冬ついに見つけてしまったのです。
【次ページ】ついに見つけたファーコートは超人気アーティストのブランドのモノだった▶
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