キヤノン「PowerShot V1」は写真好きも満足できる“動画コンデジ”という絶妙な一台だ

■せっかくなら動画も。撮ってわかった“V1らしさ”

今回は写真撮影をメインに使ってきましたが、「PowerShot V1」といえば動画が得意なカメラ。というわけで、最後におまけとしてVlog風のショートムービーも撮ってみました。

 

ムービーは、モデルと一緒に街をぶらぶら歩きながら、ポートレート撮影の合間に軽く撮ってみたもの。特に手ブレ補正の効き方がとても自然で、「思ったよりブレてないじゃん」と、ちょっと感心。

10bit Log撮影にも対応しているので、あとから色をしっかり整えれば、映画っぽい雰囲気にも仕上がりそうです。

ちなみに、冷却ファンも内蔵されているので、ちょっと長めの撮影や暑い時期の使用でも安心感があります。

動画撮影時、地味に便利だなと思ったのが、カメラ前面の“タリーランプ”。今まさに撮影してるってことが被写体にも伝わるので、Vlogだけじゃなく人物動画のときにも、ちょっとありがたい機能でした。

動画まわりの機能はさすがにしっかりしているので、写真も動画もまとめて撮りたいときには、こういう一台があると頼もしいです。

■スチール派も思わず手が伸びる。気楽で頼りになる相棒

「PowerShot V1」は、どちらかというと動画用のカメラというイメージがあって、スチールメインの自分にはあまり関係ないかな…と思っていました。しかし、実際に使ってみるとその印象は一変。

広角から標準域までちゃんとカバーできるズームレンズに、ポケットにすっと入るサイズ感。ボタンは最小限だけど、カスタマイズの自由度が高くて、静止画メインでも不便さは感じませんでした。

AFの精度も高くて、写りも文句なし。静止画と動画、その境目をいい感じにゆるく飛び越えてくれるカメラだなと思います。

街をぶらぶらしながら写真を撮って、気が向いたらちょっと動画もイケる…。そんな気軽なスタイルにハマる器用なカメラでした。

>> Canon「PowerShot V1」

>> 趣味カメラの世界

<取材・文・写真/田中利幸 モデル/手塚雄大(@yudai_tezuka)  取材協力/Canon>

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