■ベトナムの人がサンダルを履く理由を考察
そろそろ宿のある旧市街に戻ろうかとGrab(東南アジアでは定番の配車アプリ)でバイクを呼ぼうとしたが、そこで思いついたのがバスだ。路線バスの車窓から街を眺めてみると、いろいろとわかることがあるかもしれない。
そこでGoogleマップの経路検索をしてみたところ、どうやらバス1本で宿の近くまで戻れることがわかった。
▲幹線道路はクルマが多いが、バイクも結構走っている
路線バスの乗り方はたぶん昨日空港から乗ったバスと一緒だろうと、バス停へ。
バス数本をやりすごし、10分ほどで目当てのバスがやってきた。
▲その街の雰囲気を感じられる路線バスが好きだ
一番後ろの席に座り、車窓を眺める。とにかくバイクが多い。クルマもいるが、その隙間をバイクが縦横無尽にすり抜けていく。これぞカオス。
そして信号待ちで停まっている時にふと気がついた。バイクに乗ってる人がみなサンダルだということに。道端のカフェで座っている人たちの足元もみなサンダル。


歩いている人は半分ぐらい靴を履いていたが、さほど歩かない人にとってはやはりサンダルなのだろう。言われてみれば当たり前のことだが、そりゃあサンダルのほうがラクに決まっている。それにベトナムの家は靴を脱いで上がるところがほとんどだそうだ。さらに雨季がある。
▲老若男女、誰にとっても移動手段はバイク
ほぼバイク移動、家では脱ぐ、雨が降る、暑い。この4つから考えるとサンダル、しかもつっかけタイプのモノを履くのは当然の話なのだ。そしてバイク以外は今の日本にも当てはまるわけだが、日本の場合、都市部では移動に電車を使うわけで、満員電車にサンダルで乗り込むというのはなかなか勇気がいる気もする。とはいえ女性にはミュールを履いている人もいるわけで、だったら男性がサンダルを履いてもよさそうなものだが、朝のラッシュ時に見かけることは少ない。そこはやはり仕事でサンダルはNGという部分が大きいのだろう。

40分ほどで旧市街近くのバス停に到着。料金は1万ドン(約60円)。やはり街の雰囲気を見るには路線バスはいい。
ここまでさまざまな場所でサンダルをチラ見してきたわけだが、せっかくなら一足ぐらい買ってみようかという気分になってきた。
とはいえ、どこに売っているのかわからないので、宿のオーナー(アーティスト)に聞いてみると
「たぶんあっちのほうじゃないかな」
とざっくりとした答えが。うん、そうなんだね。じゃあちなみに、人気のサンダルってどういうの?
「男性モノはよくわからないけど、やっぱりブランドものが人気なんじゃないかな。ナイキとか」
うん、そうなんだね。ありがとう。とりあえずごはんでも食べに行くか。
* * *
サンダル店で困惑し、あるサンダルを偶然発見して興奮する様子は後編にて。
<取材・文/円道秀和(&GP)>

円道秀和|&GP編集部所属。担当ジャンルはITデジタル、オーディオビジュアル、ホビー他。好きなものはコーヒー、旅行、キャンプ、乗り物全般、カレー、ラーメン、アジア料理、小さいギア。好きが高じてSCAJコーヒーマイスターの資格を取得。
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