「日本文具大賞2023」受賞の“最新文房具”全15アイテムを総チェック【傑作最新家電と趣味/旅行/日用品NEXTベストバイ】

第32回日本文具大賞2023
<グランプリ>

1. シャーペン替芯の新しいサステナビリティの形

古紙利用率90%以上と言われる包装資材としてのダンボールを使用。ケースを使い回すことで脱プラの実践が可能となる製品です(寺西さん)

三菱鉛筆
「uni(ユニ)詰替用」(880円)

シャープペンのメインユーザーである学生の声から生まれた替芯の新しいサステナビリティの形。パッケージをリサイクルの優等生である段ボールにすることで、プラスチックの替え芯ケースを繰り返し使える

▲ダンボールケースには4回分の替え芯(約160本)が収納されている。洗剤などで普及している詰め替え方式を参考にした

▲パッケージの封緘シールを剥がして詰め替えることで、プラスチックゴミの削減と資源保護にも貢献できる

 

<サスティナブル部門 優秀賞>

2. 鉛筆芯に廃棄予定だった繊維炭を使用した

自社の国内縫製工場の布の端切れ20トンをなんとか再利用できないかという発想から生まれた製品です。芯の20%に繊維炭を使用しています(寺西さん)

ミヤモリ
「服の鉛筆」(330円)

ミヤモリは本来が被服を製作する会社。製造過程で出る廃棄されるはずだった布の端切れを利用して繊維炭を作り、鉛筆の4B相当の芯として利用している。CO2削減に寄与し、国の安全基準クリア。特許も出願している。

 

3. 原紙の断裁で出る裁断クズを無駄にしないサイズで設計

周囲の断裁をしていないため、商品により積層のズレ、サイズの誤差が最初からあります。ふせんは一枚ずつ剥がして使うので問題ないですよね(寺西さん)

やまと印刷
「断裁くずを出さないふせん」(380円)

通常、ふせんの製造過程で出る原紙の断裁くずは廃棄されてしまうが、原紙を無駄にしないサイズで設計されている。糊も人と環境にやさしい水性のものを使用するなど、環境に配慮した製品だ。

 

4. プラ製品の製造過程で出る端材を再生した素材を使用

SDGsの課題を少しでもクリアしようと考えられてできた商品です。こだわりのスモークブラックは中の書類が見え過ぎないものマル(寺西さん)

LIHIT LAB.
「Noir×noir コングレスケース」(770円)

プラスチック製品を作る過程で排出される端材を場内再生したシートを採用して作られている。表面は傷や指紋が目立ちにくいマット仕上げが施され、落ち着いた質感になっている。見出し紙付属の蓋は大きく開いて、スムーズに書類の出し入れができる。

 

5. 製造過程やパッケージにプラスチック素材未使用

フィルムが当たり前だった世代からしたら、紙パッケージはインパクトがあると思います(寺西さん)

マルマン
「書きやすいルーズリーフ 紙パッケージ」(385円)

素材だけでなく、製造工程でもプラスチックを使用しておらず、袋綴じする際のシールにもプラスチック製フィルムを使用していない、徹底した脱プラスチックを考えた製品。パッケージ工夫で紙の折れや袋皺が発生しにくい設計だ。

 

【次ページ】新たな視点から生まれたアイデア文具

この記事のタイトルとURLをコピーする