ボックスアートを参考にスケールを意識して波を作る!【達人のプラモ術<米海軍空母エンタープライズ>】

【達人のプラモ術】
MENG MODEL(モンモデル)
「1/700 アメリカ海軍航空母艦エンタープライズCV-6」04/05

戦闘機やバイク、ロボット、スポーツカーなど、さまざまなプラモデルの作り方・楽しみ方を紹介する、プロモデラー長谷川迷人さんによる【達人のプラモ術】。

海洋ジオラマ製作を目指して始まったモンモデルの1/700アメリカ海軍空母エンタープライズCV-6製作は、前回で艦船は完成しました。いよいよ今回からはジオラマ製作に取り掛かります。

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完成したエンタープライズは、洋上に停泊している艦船をイメージしたウォーターライン(喫水線仕様)で製作しています。もちろんそのままでもカッコ良いのですが、今回は艦船モデルをより楽しむために展示ケースを利用して海面ベースを製作。キットのボックスアートに描かれているような、洋上を疾走しているイメージジオラマモデルとして製作していきましょう。

海面を再現するための素材には、鉄道模型の情景製作で使われるウォーターエフェクト素材などさまざまありますが、今回はアクリル絵具で使われているモデリングぺーストなど画材店で手軽に入手できるものをメインに使用しています。

下地として使用するのは、アクリル絵画で立体感を出すため盛り上げに使われているモデリングペーストです。成分は水溶性アクリルポリマーエマルションで、広く伸ばしたり、塗り重ねて盛り上げることもでき、乾燥後に切削もできます。有機溶剤を含まないので刺激臭もありません。AFVモデルの情景ジオラマの製作でも多用されている定番テクスチャー素材です。

長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTubeでは「プラモ作りは見てナンボです!「@Modelart_MOVIE」も配信中

 

【次ページ】海は単調にならないように2種類の青を使用

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