ボックスアートを参考にスケールを意識して波を作る!【達人のプラモ術<米海軍空母エンタープライズ>】

■位置を決めてベースをマスキング

まずは展示ケースのベースに船の位置を決めてマスキングしておきます。縁の部分もモデリングペーストが付かないようにマスキングしておきます。

▲リアルタッチマーカーを使い船体のアタリを描いて位置決めをする

▲ベースの船体を置く位置をマスキングしておく

 

■粗面を作る

マスキングが完了したら、モデリングペーストをベースに薄くヘラを使い伸ばして(厚さ0.5ミリ~1ミリ程度、ケーキにクリームを塗るイメージ)、ベース全体に塗布して素面を作ります。

▲モデリングペーストは粘度高いので。筆よりもヘラ(写真はプラ板をカットして自作したヘラ)を使った方が均一に乗り広げられる

▲ベース全体に0.5ミリ~1ミリ程度にモデリングペーストを塗り広げる、多少のムラは気にしなくても大丈夫

ボックスアートなどを参考に、1/700スケールということを意識しながらヘラやプラ板で塗布した表面全体に波をイメージした凹凸をつけていきます。艦首部分は、波が左右に広がっているようなイメージで描いていきます。ちなみに、凪の海を表現したいのであれば波はつけません。逆に、モデリングペースト厚めに塗布してうねりをつければ荒海も表現できます。

▲モデリングペーストが乾燥しないうちにヘラで波の模様を描いていく

▲ボックスアートを参考に艦首部分は左右に波が広がるイメージで

 

■下色の青を塗装

モデリングペーストが完全に乾燥したら(2~3時間必要)、下色となる青を塗装します。特に決まった色があるワケではなく、エンタープライズが活躍したのは太平洋なので明るめの青、今回はタミヤ缶スプレーの「TS-44ブリリアントブルー」を塗装しています。

▲海の色は自分のイメージで決めてOK。作例では明るめのブリリアントブルーを使用した

さらに単調な仕上がりにならないように、ベースのブリリアントブルーの上に、色味の濃いブルー(タミヤラッカー塗料「LP-6ピュアブルー」を使用)でランダムなムラを描いていきます。

▲仕上がりが単調にならないように、濃いブルーを使い意識的に海の濃淡を描いていく

▲ベースの青塗装が完了した状態

 

【次ページ】艦首や艦尾の波はパリポテで再現

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