ジュラルミン&蛇行迷彩「飛燕I型丁」のメッキ仕様キットを製作!【達人のプラモ術<飛燕>】

【達人のプラモ術】
タミヤ
「1/48 川崎三式戦闘機 飛燕1型丁」01/04

戦闘機やバイク、ロボット、スポーツカーなど、さまざまなプラモデルの作り方・楽しみ方を紹介する、プロモデラー長谷川迷人さんによる【達人のプラモ術】。今回からは、日本陸軍航空隊の戦闘機「飛燕」の製作に取り掛かります。リアルな金属感をシルバーメッキで再現していきますよ!

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キ61飛燕は、太平洋戦争において、日本軍唯一の液冷エンジンを搭載した戦闘機です。当時ドイツの戦闘機メッサーシュミットBf109に搭載されていたダイムラー・ベンツDB601エンジンをライセンス生産したハ40(液冷倒立V型12気筒、1175馬力)エンジンを搭載していました。

▲各務原航空宇宙博物館に無塗装状態で展示されているキ-61飛燕。機体外板の暗い部分は当時のオリジナル外板(長谷川撮影)

零戦をはじめ空冷エンジンが主流だった日本の戦闘機の中では、液冷機ならではの流線形の機首や細長い形状の主翼などが特徴のスマートな戦闘機でした。スタイルが似ていることから和製メッサーシュミットと呼ばれたこともあるそうです。

飛燕1型丁は胴体内に20mm機関砲を2門、主翼内に12.7mm機関砲2門を搭載、優れた高高度性能と重武装を活かして本土防空戦でのB-29迎撃に力を発揮したのです。現在国内では岐阜かがみはら航空宇宙百博物館にオリジナルの機体が現存、展示されています。

長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTubeでは「プラモ作りは見てナンボです!「@Modelart_MOVIE」も配信中。

 

【次ページ】メッキ仕様ならではの悩みが…

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