【STEP 7】首を取り付けて完成!
外皮をすべて組み付けてしまうと骨格が見えなくなるので、見た目は外皮単体の完成時と変わりません。まぁ、持つとズシッと重量があるので、骨格が入っているのだなと納得するけれど、腕や脚など一部外皮を外すし状態でのディスプレイも面白いと思います。
外皮から覗く腕の骨を見ていたら、東宝の初代ゴジラ(1954)のラスト、海中にいるゴジラが芹沢博士のオキシジェンデストロイヤーで溶けていく断末魔のシーンを思い出しました。
いろいろアレンジできる、ゴジラ好きにはたまらないキットだと思います。
ちなみに知人のモデラーは「ここまでよく出来ているんだから、ゴジラ胃とかウラン袋とか内臓も作ったら面白いじゃん」とか言いたい放題。確かに昭和40年代の少年誌には、ゴジラをはじめ怪獣の内部図解イラストが掲載されていましたけど…流石にそれは無理(笑)。
▲外皮を組んだ際に完成させている首を取り付けて完成!となる
▲外皮が付いた頭とは別に頭蓋骨のみも用意されているが、顔だけ骨のゴジラは見た目がかなりシュール
▲組み上げてしまうと出来の良い骨格モデルは見えなくなってしまう。スナップフィットなので、再度分解して骨格と外皮に分けることもできる
■完成したモンスターヴァーズ版ゴジラをジオラマにしてみよう!
骨格を楽しむも良し、迫力あるポーズの「ゴジラ×コング新たなる帝国」版ゴジラを楽しむも良し、骨格を収めて楽しむも良しと、一粒で何度も美味しい優良キットですが、ここではもうひと味加えていきましょう。
劇中ではキングコングとコンビを組んで盛大に街中でアグレッシブに暴れまわるゴジラです。キットの出来が良いこともあり、ここはジラマに仕上げてみましょう。
とは言っても難しい工作をするのではなく、鉄道模型の情景素材として発売されている廃ビルのキットと組み合わせて、ビネット風のジオラマにしてみようと思います。
使用するのはトミーテックから発売されているジオコレ・コンバットシリーズの「廃ビル」。破壊されて内部が見えているビルのプラモデルで、塗装済みで組み立てるだけでOK。
ビルはスケールが1/144ということで、身長120mのゴジラと比べるとやや大きめではありますが、難しい工作なしの気軽に楽しめるジオラマを作るということであればさほど違和感はないと思います。
銀座の街を破壊した東宝の初代ゴジラの身長が50mなので、イメージ的にはそれに近いかもしれません。
▲トミーテック「1/144 ジオコレ・コンバットシリーズ 廃ビル 塗装済みプラモデル」(4450円)
▲廃ビルのキットは塗装済みで、ダメージがいい感じで再現されている
▲組み上げた状態。良くはできているが、ゴジラに破壊されたビルならばもう少しダメージとウェザリングを加えたいところ
▲ゴジラと並べてみる。ややオーバースケールではあるがそれほど違和感はない
■次回モンスターヴァーズ版ジオラマの製作
今回ゴジラ本体は完成しました。完成編となる次回はビルを破壊するゴジラのジオラマを製作していきます。お楽しみに!

>> [連載]達人のプラモ術
<製作・写真・文/長谷川迷人>
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