科学×プラモ=男のロマン!? バンダイ「1/48 しんかい6500」をジオラマ化!【達人のプラモ術<しんかい6500>】

【達人のプラモ術】
バンダイ
エクスプローリング・ラボシリーズ

1/48 しんかい6500
01/05

戦闘機やバイク、ロボット、スポーツカーなど、さまざまなプラモデルの作り方・楽しみ方を紹介する、プロモデラー長谷川迷人さんによる【達人のプラモ術】。

前回までは白銀のロケットを製作していましたが、今回からは舞台を一気に低くして海の中に! 未知の深海を探査する有人深海調査船「しんかい6500」製作のスタートです。

長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTubeでは「プラモ作りは見てナンボです!「@Modelart_MOVIE」も配信中。

 

■なんでもありだったプラモデル

今回からは「しんかい6500」。達人の趣味炸裂しまくりのアイテムチョイスですが、例えば以前製作したアポロ宇宙船とか、プラモデルと科学モノって切っても切れない深~い関係があるのです。深海潜水艇はプラモ好き男のロマン(最近こればっか)であります!

プラモデルが広く普及しだした1960~70年代には、ミリタリーモデルやカーモデル、キャラクターモデルだけでなく、なんでもプラモデルになっていた時代でありました。例えば建物や家電もプラモデル化。東京タワーとか霞が関ビルとか、世界の家や水車小屋、小便小僧なんてのもありました。家電模型では扇風機(ポータブルじゃなくて据え置き型のヤツ)とかクーラー(冷えません)とかラジカセとか。そして科学プラモとでも言うべきジャンルがありました。人体模型とか、昆虫の模型などがそれにあたります。

▲1960年代にマルサンから発売されていた人体模型プラモ「驚異の人体」。いやリッパな科学プラモ。箱絵に手術着の医師が描かれているのは、当時TVで人気を博していたアメリカのTVドラマ『ベン・ケーシー』の人気にあやかったもの(懐かしい)

科学プラモをピックアップするとキリがないのですが、アメリカのRevellではウエスチングハウス原子力発電所を模型化、原子炉の構造が分かるように内部が再現されているものがありました。

▲1959年代に発売されたアメリカRevellのウエスチングハウス原子力発電所(文句なしに科学プラモ)。レアキットということもあって現在ではお宝アイテム

同社はこの手のアイテムが好きらしく、70年代に大ブームとなったアポロやジェミニといった宇宙モノのみならず、近年ではドイツRevellが海底油田や1/700コンテナ船、さらには誰が買うんだろうと思ってしまう大型バケットホイール(科学模型というより建機だけど)を模型化しています。

▲ドイツRevellの「1/200 海底油田」! 超マニアック! でも欲しい

▲こちらは同じくドイツRevellの「1/700 コンテナシップ『コロンボ・エクスプレス』」。ちなみに積んでいるコンテナは全部塗分けが必要というモデラー泣かせのキット

 

【次ページ】ガンプラの技術を使ってスケールモデルを作るとこうなりました的な好キット

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