■急速充電、MIL規格、IP69にも対応
プロセッサーはミドルハイ向けのMediaTek Dimensity 8350 Extreme。AIの処理能力を強化したモトローラ向けのチップだそう。RAMは12GB、ストレージは256GB。AIによって仮想メモリを拡張する機能も備えています。
▲へヴィーなゲームを楽しむにも十分な12GBのRAMを搭載しているが、ストレージの空き容量に応じて、仮想メモリを拡張することも可能
バッテリー容量は5000mAhで、125Wの急速充電にも対応。同梱の充電器を使えば、1%から100%まで約28分まで充電できるとのこと。実際に試してみると、面白いほどスピーディに充電できました。
▲125Wの急速充電器が同梱されている
曲面ディスプレイを採用しているため、落とすと画面が割れてしまうのでは? と心配する人がいるかもしれませんが、実はMIL規格(アメリカ国防総省の調達基準)の23項目に準拠する耐久性を備えています。防塵・防水性能は、一般的なIP68だけでなく、高温・高圧の水流を受けても平気なIP69にも対応。長期的に使うにも安心できそうです。
■moto g66j 5Gは、エントリーモデルとは思えないほど機能が充実
moto g66j/g66y 5Gは、多くの機能を求めない人に向けたエントリーモデル。ですが、「エントリー」と呼ぶのを躊躇するほど充実した仕様を備えています。
ディスプレイは約6.7インチ。有機ELではなく液晶ですが、明るさは十分。解像度はFHD+(2400×1080)で、リフレッシュレートは最大120Hzと、上位モデルに引けを取らないスペック。ステレオスピーカーを搭載し、臨場感を増す「Dolby Atmos」にも対応しているので、音楽や動画を存分に楽しめること請け合い。イヤホンジャックがあり、FMラジオを聴くこともできます。
▲moto g66j 5Gも約6.7インチの大画面ディスプレイを搭載しているが、moto edge 60 proとは異なり、フラットでベゼルは太め。重さは約200g
アウトカメラはメイン(約5000万画素)+超広角(約800万画素)。moto edge 60 proに比べると撮影機能は少ないものの、日常使いには満足できる画質で写りました。インカメラは3200万画素です。
▲背面パネルはマット仕上げ。カメラは3眼に見えるが、右下は環境照度センサーだ
▲超広角(0.5倍)で撮影
▲メイン(1倍)で撮影
▲メイン(2倍)で撮影
▲デジタルズームは最大8倍
▲3万円台でここまで撮れたら上々という画質で写った
■ワイモバイル版はRAM容量が少ないので要注意
カラバリはPANTONEとのコラボによるブラックオイスター、ディルグリーン、グレーミストの3色。
▲落ち着いた色合いで、質感も◎。パッと見ではエントリーモデルとは思えないかも
プロセッサーはMediaTek Dimensity 7060。ミッドレンジ向けのチップで、日常使いには全く問題なし。というより「3万円台でここまでサクサクなの?」と思うほど軽快に操作できました。RAMの容量は機種によって異なり、オープンマーケット向けのg66jが8GB、ワイモバイル向けのg66yが4GB。それぞれ仮想RAMを拡張することもできます。ストレージはどちらも128GB。5200mAhの大容量バッテリーを搭載しており、電池持ちにも期待できます。
上位モデルのedge 60 proと同じく、MIL規格の準拠する耐久性とIP68/IP69の防塵・防水性能を備えていることも魅力。おサイフケータイも使えます。
▲eSIMやおサイフケータイ、防水・防塵にも、しっかり対応
■“安かろう悪かろう” ではなく、本当にお買い得!
モトローラの最新スマホは本来の価格にも割安感がありますが、キャリア版のmoto edge 60s proは実質1200円、moto g66y 5Gはなんと実質24円という、ありえない金額で手に入れることも可能。しかし、“安かろう悪かろう” ということは全くなく、moto edge 60s proはハイエンドに近い性能を備え、moto g66y 5Gは平均的なユーザーでも満足できる機能を備えています。
そろそろワンランク上の機種に変えたいけど、今は財布の中が寂しい…という人には格好の選択肢となりそうです。ただし「新トクするサポート」の利用には、2年以上使い続ける場合に、25回目以降の分割払い金が割高だったり、回収時の端末の状態によっては追加料金が取られたりすることもあります。購入前には、細かい条件もしっかり確認しましょう。
>> motorola
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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