近年は、スイッチひとつで簡単に扱える、コンパクトで大光量のLEDランタンがキャンパーに大人気です。なかには大容量バッテリーを持っていてスマホの充電ができるものもあります。
そんなトレンドと真反対とも言えるのがペトロマックスの灯油ランタン「HK500」(2万6000円/税別)です。見目麗しい本体はφ17×H40cm、重量は2.4kg。定番ガソリンランタンよりも背が高く、重量感もあるため迫力あり。しかも明るさは約400W。本体はニッケルやブラスで、点火するとその明るさと本体の輝きで存在感がさらに増します。
100年以上の歴史を持つ加圧式ランタンは、その美しさはもちろん、発光時の熱を利用する暖房用「ラジエター」や調理用のゴトク「クッキングトップ」が用意されており、秋・冬キャンプで愛用するファンが多いことでも知られています。
ただし、加圧式だからガソリンランタンと同じ手順かと思えばさにあらず。十分なプレヒートは不可欠ですし、消火は圧抜き。ススが出やすく、うっかりこれらを怠ると不完全燃焼を起こしてしまいます。マニアックな道具ではありますが、じつは説明書どおりに扱えばそうそう壊れることはないタフな道具でもあるんです。