やんちゃだから愛おしい!加圧式ランタン、ペトロマックス「HK500」【アウトドア銘品図鑑】

■使い方

①点火の準備

灯油をタンクの7分目まで注ぎます。給油後は、矢印が描かれた青いグリップホイールの矢印を上向きにしておきます。

また、ニップル、セラミックノズル、ミキシングチューブ、ガスチャンバーは熱膨張などによって緩みやすいので、必ずチェック。「HK500は不完全燃焼して扱いづらい」と言われますが、これらを確認しておくことで不具合を予防できます。

グリップホイールを回すとニードルが飛び出ます。この部分がニップル。

マントルを取り付けている部分がセラミックノズルで、その元がミキシングチューブとガスチャンバーです。

 

②ポンピング

圧力計の脇にある小さくて丸い圧力調整スクリューは、右側いっぱいに回しておきます。

グリップホイールの矢印と、その左側にある予熱バーナーのレバーは上向きであることを確認。

ポンピング開始です。圧力計の赤いラインを越えない程度に圧力をかけましょう。

 

③マントルの空焼き

適正な圧力をかけたら予熱バーナーのレバーを押し下げ、ライターやマッチの炎を近づけて点火!

新品のマントルに炎が移り、燃えていることを確認したら、予熱レバーを元の位置に戻して全体が白い灰状になるまで待ちます。マントルが全体に白くなって、小さく丸くなったら空焼き終了です。

 

④予熱&点火

マントルの空焼きがすんだら、適正な圧力であることと、グリップホイールの矢印が上向きになっていることを確認。予熱バーナーのレバーを押し下げてライターやマッチで着火します。

そのまま90秒〜2分ほどジェネレーターを熱したら、グリップホイールの矢印を下向きに。マントルに炎が灯ったことを確認してから予熱バーナーのレバーも元に戻しましょう。

これで点火完了です。

点火直後はもちろん、ときおり圧力計を確認して、追加ポンピングを行い、圧力計の針が赤いライン付近にくるようにします。これはガソリンランタンと同じですね。

ガソリンランタンやガスランタンのように明るさの調整はできません。

なかなか手順が多くて大変そうに思えますが、グリップホイールの矢印が上向きだとニードルが出る=閉じると覚えておくと混乱を免れるのでは。

 

 

⑤消火

圧力調整スクリューを左方向に回して圧力を抜き、消火。その後、グリップホイールの矢印を上向きにします。本体が冷えたら、圧力調整スクリューを右方向に閉めておきます。

ガソリンランタンに慣れていると、グリップホイールを閉めて消火しそうになります。これでも消火はできますが、ジェネレーターの中に燃料が残ってしまい、次に使用するときに不完全燃焼を引き起こしてしまいます。必ず圧力調整スクリューを回して減圧して消火しましょう。

 

【次ページ】自分で調整する楽しみも

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