シェラカップはキャンプの象徴ともいうべき道具です。
アメリカに本部を置く自然保護団体「シエラクラブ」で会員証代わりに配られていたステンレス製のカップがその起源とされています。
会員証としての浅型・広口のカップは大いに評判となり、後にこのステンレス製カップを販売し、その売り上げの一部を寄付金として自然保護に役立てるというスタイルに変更。会員にならずとも、シエラクラブのカップが世界中のアウトドア愛好家の手に渡るようになりました。
あまりの人気ぶりに、いつしかシエラクラブのカップをオマージュした同スタイルの「シェラカップ」が各社から販売されるに至ったわけです。
日本でも長らくシエラクラブのカップが販売されていましたが、2016年に中国産となったモデルが最後の入荷。残念ながら、本国のシエラクラブでも生産・販売していません。
元祖シェラカップの歴史は途絶えましたが、今も多くのメーカーが受け継ぎ、世界中で愛されているのはなぜでしょうか。