釣ったアジをおいしく持ち帰る!プロが教える血抜き方法とクーラーボックスの選び方【アジング編】

■クーラーボックスは何を基準に選ぶ?

クーラーボックスは鮮度を保ちながら魚を持ち帰るための必須アイテムですが、さまざまなタイプがラインナップされていて、どれを選んでいいか悩む人も多いはず。

特に見た目では分からない素材の違いや、それぞれの釣りに適したサイズや機能など、クーラーボックスの選び方を紹介するので、参考にしてください。

▲写真のモデルは現在は廃盤だが、私が今使っているのが後継機のダイワ「クールラインα ライトソルトGU1000X LS」(1万9000円)。ウレタン断熱材で、軽さを維持しつつもスチロール断熱材よりも保冷力が高い。容量は500mlペットボトルを立てて8本収納可能な10Lタイプ。収容力と機動性のバランスが良いため愛用している

こまめに移動するアジングなどに特化したクーラーボックスは、小型タイプで竿立てや小物入れが付属するタイプもあり、機動性と実用性が高いのが特徴です。

見るポイント1…素材

クーラーボックスを選ぶうえでサイズ以外にも重要な点があります。

それが保冷力のカギとなる断熱材です。

クーラーボックスに使用される断熱材の種類は、主に「真空パネル」、「ウレタン」、「スチロール」の3種。

それぞれの特性ですが、真空パネルは多孔質素材を金属フィルムで真空パックした断熱材で、もっとも保冷性能が高いです。

ウレタンはポリウレタンを発泡させたもので、クーラー内部の隅々まで充填できるため、保冷効率が非常に高いです。

スチロールはいわゆる発泡スチロールで、ポリスチレン粒を炭化水素ガスで発泡させたものです。今回挙げた3つの断熱材の中で最も軽くなります。

クーラーボックスの保冷力のカギとなるのが、断熱材の熱伝導率なのですが、熱伝導率とは熱の伝わり易さを表す値のことで、その数値が小さいほど熱が伝わりにくくなり、保冷力が高くなります。

ちなみに、ダイワのクーラーボックスの熱伝導率は真空パネルと発泡ウレタンを合わせたもので、0.002〜0.008ともっとも保冷力が高く、発泡ウレタンが0.02〜0.03、スチロールが0.03〜0.04と続きます。

つまり、数値でみると、最上級のモデルと下位のモデルでは10倍以上の差があるというわけです。

それなら真空パネルがいいじゃん! と思うかもしれませんが、やはりメリット、デメリットがあります。

真空パネルのメリットは先述のような保冷力ですが、デメリットは価格の高さと重さ。

同じ容量のタイプでも、安価なスチロールと比べると、6面すべてが真空パネルだと価格が2倍ほどになり、重量もスチロールと比べると最大で20%ほど重くなります。

そのため、用途に合わせて使っている断熱材を選ぶのが大事になるのです。

例えばですが、釣り場まで遠い場合や、長時間釣りをする場合は保冷力の高いもの、自宅まで近かったり、機動力を重視する場合は軽いものを選ぶと良いでしょう。

見るポイント2…竿立てや小物入れの有無

クーラーボックスの中には竿立てや小物入れなどを取り付けてアレンジできるタイプもあります。

特にアジングのようなポイントを移動することの多い釣りでは、ロッドとクーラーボックスを一緒に持ち運べる竿立てがあるととても便利。

また、クーラーボックスに竿を立てられることで、堤防に竿を置かなくて済み、傷つくのを防いだり、タックルを踏んでしまったりすることも予防できます。

混雑する堤防や視界の悪い夜間などはタックルを踏まれてしまうことも多いため、このメリットは大きいです。

小物入れは、よく使用するフィッシュグリップやハサミなどをいれておけるので便利です。

▲私がアジングでメインに使っているタックルは、ダイワのロッド「月下美人 AIR AGS AJING65L-S」とダイワのリール「イグジストLT2000S-P」

先ほど紹介した「クールラインα ライトソルトGU1000X LS」には、どちらもダイワの竿立て「CPキーパーマルチ」(2040円)が2個と、小物入れ「CPポケット125」(1870円)が付属しています。

別売りで購入も可能なため、他のクーラーボックスへの取り付けや追加の取り付けも可能です。

取り付けは両面テープで仮止めして、付属のビスで固定するため、好きな位置に取り付けられます。

見るポイント3…投入口の有無

クーラーボックスによっては、フタに投入口のあるタイプがあります。

頻繁にフタを開閉すると冷気が逃げてしまうため、アジのような比較的小さな魚の数釣りであれば、投入口付きのタイプがオススメです。

見るポイント4…ふたの開き方

ふたは、両開きになるタイプでは取り外せるモデルが多く、丸洗いをしやすくオススメです。

本体とふたが分かれると、隅の部分やふたのパッキン部など細かい場所も洗いやすく、逆さまに置けるため水切りも簡単です。

>> [連載]プロが教える超初心者からの釣りデビュー講座

<文/渡邉長士 写真/須田俊哉>

渡邉長士|1981年生まれ、千葉県出身。地元の房総半島を中心に旬なターゲットを狙うプロ釣り師。海のルアーフィッシングが得意。アジをルアーで釣る“アジング”を提唱したパイオニアで、全国にブームを広めた1人。釣り具メーカー「ダイワ」「オーナーばり」と契約し、数々のアジング製品の監修、プロデュースやテレビ、雑誌などで釣りの楽しさを発信している

 

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