■カバー画面がフルスクリーン化した「Galaxy Z Flip7」
Galaxy Z Flip7は縦開きタイプの折りたたみスマホです。コンパクトに折りたたんで携帯でき、開くとフツーのスマホとして使えます。また、半分まで開いて卓上に置いて動画を見たり、ビデオ通話をしたりできるのも利点。
▲卓上に立てて撮影することも可能。その場合、画面表示が最適される
最新モデルの最大の利点は、折りたたんだ状態で利用できるカバーディスプレイがフルスクリーン化したこと。前モデルのFlip6はカメラ部を避けて、3.4インチの画面を利用できましたが、Flip7のカバーディスプレイは4.1インチで、画面の上にカメラがある形となりました。より多くの情報を表示できることはもちろん、カバーパネル全体に好きな画像を表示でき、より愛着を持って使えるようになったとなっています。
▲カバーディスプレイが4.1インチのフルスクリーンに進化
▲開くと6.9インチの大画面スマホに
▲カバー画面の壁紙はAIで作成することもできる
Fold7と同じくヒンジの改良によって、折りたたみ時の厚さは前モデルの14.9mmから1.2mm薄くなって13.7mmに。開いた状態でも6.9mmから6.5mmへと薄くなっています。ただし、重さは前モデルの187gから1g増えて188gに。しかし、開いた状態で利用できるメインディスプレイが6.7インチから6.9インチと広くなり、バッテリー容量は4000mAhから4300mAhと増えています。にもかかわらず1gしか増えていないのですから、大きな進化と捉えることができるでしょう。
▲折りたたみ時の厚さは13.7mm。隙間なく折りたためる
■しっかりハイエンドだが、Fold7よりはお買い得
Flipシリーズは、コンパクトでかわいい印象から、スペックはそんなに高くないと思われがちですが、実際にはFoldシリーズに近い性能を備えたハイエンドモデルです。Flip7は広角(5000万画素)+超広角(1200万画素)のカメラを搭載し、ハンズフリーでの自撮りも可能。「Galaxy AI」の多彩な機能も使え、「Gemini」は閉じたままでスピーディに起動できます。
▲閉じたままで電源ボタンの長押しで「Gemini」を起動可能。Fold7と同じようにカメラを起動して画像の共有もできる
サムスンのオンラインストアでの価格は、12GB+256GBが16万4800円、12GB+512GBが18万2900円。高いとはいえ、Fold7と比べると割安感があります。各キャリアで端末購入サポートを利用すれば、さらに安く入手することもできます。
筆者はGalaxyの折りたたみスマホは初代モデルから触れて、試用したことがあります。最新のFold7は劇的に薄くなったものの、機能面での進化は小幅になった印象。Flip6もカバー画面の使い勝手は大きく向上していますが、それ以外は正常進化のみという印象。技術進化が落ち着き、「そろそろ折りたたみスマホを使ってみたい」という慎重派の方にも買い時のタイミングが訪れたようです。また、初期のモデルから機種変更すると、多彩なAI機能を含め、使い勝手の向上に驚くこと請け合いです。
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
【関連記事】
◆ソフトバンク版は実質1200円!? モトローラの最新AIスマホ「moto edge 60 pro」を使ってみた
◆もっと手軽に生成AIを使ってみたい!ならばOPPOの4万円台新スマホがいいかも
◆使い勝手は期待以上!ハイエンドだけど万人向けな「Zenfone 12 Ultra」







































