歴史に名を残すキャンプギア!? コールマン「ガソリンランタン」の右に出るモノはないでしょ

■マントル空焼きには穏やかな火を使おう

“ガソリンランタンは難しい”と思わせるのは、点火時のポンピングだけじゃありません。マントルの取り付けもそのひとつ。

▲バーナーチューブの先端に2つの山があるので、その間にマントルを結びつける

加圧し、燃料バルブをオフにした状態でマントルを取り付け、下から炎をあてて灰化するのですが、ターボライターではせっかくのマントルに穴があくことも。マッチや普通のライターを使うのがお約束です。

▲写真を撮るのに集中しちゃって燃え方が片寄ってしまった…けど大丈夫

マントルが燃え始めたらジェネレーターにも炎をあてて予熱。本来は予熱不要ですが、点火時の炎上を防ぐためのひと手間です。

最後に燃料バルブを開くと霧状になった燃料が出てきてマントルを押し広げます。これでマントルの多少の歪みは解消されるので安心を。

風や衝撃を避けるために、いったん消火してからグローブとトップのベンチレーターを取り付けます。マントルや熱いジェネレーター、バーナーチューブに触れないよう十分注意しましょう。

 

■普段の手入れに必要なのは潤滑油と燃料抜き取りポンプ

▲タンク裏の刻印に注目

コールマンのガソリンランタンは、タンク裏に製造年月が印されていて、サンプルには「21」年「11」月の刻印がありました。

これを100年先まで使うには何をしておけばいいのでしょう?

▲「残ガソリン抜き取りポンプ」はマストアイテム

タンク内に燃料が残ったら、結露によるさびを防ぐためにもガソリンを抜きます。燃料キャップに取り付ける専用ポンプなら逆さまにしなくても加圧することできれいに抜き取れるのでめちゃ便利。

▲リュブリカントを2〜3滴

ポンプノブの動きが渋いときは先端のカップが乾燥しはじめているのが原因です。定期的に専用オイル(リュブリカント)を注入して乾燥を予防。

また、消火前に燃料バルブの「ON」と「OFF」を何度か往復させるとジェネレーター内のクリーニングロッドが働き、詰まりを予防できます。あとは点火前にマントルに穴が空いてないことを確認するくらい。日常的な手入れはたったこれだけです。

専用のホワイトガソリンは不純物がほとんどなく、そう頻繁にジェネレーターが詰まることはありませんが、長く使っていると写真みたいに真っ黒に。こうなったら交換です。

▲「スーパーレンチ」があるとジェネレーター交換もできる

ジェネレーターやポンプカップといった消耗品を交換するにも、ちょっとしたゆるみを直すにも専用レンチやチェックバルブレンチがあると作業がはかどるのでオーナー必携アイテム。

「ワンマントルランタン」の明るさは約130W相当で、スイッチひとつで点火や調光ができるわけではありません。けれども燃焼音とともに広がる光は癒やし度大で、キャンプだなぁ…と実感。ガシガシ使うことで味わいが出るのも楽しみです。

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<取材・文/大森弘恵 撮影協力/コールマン(ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社)>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X

 

 

 

 

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