■ロケットもいいけどUFOもいいぞぉ!
今回の『地球最後の日』と並ぶジョージ・パルの傑作『宇宙戦争』(1953年)に登場するマーシャン・ウォー・マシンも達人お気に入りの宇宙船です。
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▲ジョージ・パルの3部作の傑作『宇宙戦争』(1953年)もぜひ観て欲しい古典SF映画の傑作
『宇宙戦争』は2005年にトム・クルーズ主演でリメイクされています。原作であるH・G・ウェルズの小説は古典SFの傑作で、19世紀のイギリスを舞台に火星人の地球侵略をリアルに描いた作品。原作では、地球に落下した隕石の中から現れる3本足のメカ(トライポッド)が熱線を吐きながら地球を蹂躙していくんだけれど、ジョージ・パル版『宇宙戦争』だと磁力線で空中を飛行する宇宙船になっているんですね。このマーシャン・ウォー・マシンは今見ても古さを感じないし、実に美しいエイリアンスペースクラフトだと思います!
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▲ペガサスホビーが発売中のジョージ・パル版『宇宙戦争』に登場するマーシャン・ウォー・マシン
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▲SFスペースクラフトの傑作のひとつ
デザインは本作品の美術を担当した日系人アルバート・ノザキによるもの。トム・クルーズのリメイク版では3歩足のトライポッドになっていました(これはこれでカッコ良し)。
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▲これがH・Gウェルズの原作小説の挿絵に登場する火星人の地球侵略メカ、3本足が特徴のトライポッド。これはこれでアナクロな味がある
ちなみに『宇宙戦争』は、1938年にアメリカでラジオドラマ化されているんですが、放送がリアルで真に迫っていたため、本当に火星人が攻めてきたと勘違いしてパニック起きたという話があります。真柏のドラマの声を演じたのは若き日のオーソン・ウェルズです。
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昭和生まれの達人にしてみれば、21世紀になって1950年代のSF映画に登場するメカが次々とプラモデル化されるというのは、それこそセンス・オブ・ワンダーだ! と、もろ手を挙げて喜んでいるワケです。
マニアックなSFの古典映画もストリーミング配信で視聴できるようになりました。その昔、アメリカでSF映画のビデオを30本以上購入してきたら、成田空港の税関で怪しいビデオと疑われて、別部屋チェックを受けたのも懐かしい思い出です。
5月に3年ぶりの開催となった静岡ホビーショーでも、また新しいSFメカのキット化が発表されました。SFメカ好きにとっては、ホント良い時代になったものです。
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▲静岡ホビーショー2022で発表されていた『2001年宇宙の旅』に登場する エリアス号とスペースクリッパー。どちらも欲しい!
>> [連載]達人のプラモ術
<製作・写真・文/長谷川迷人>
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