24年ぶりに再版!タミヤ「1/20 ポルシェ935マルティーニ」でカーモデル製作のノウハウを紹介【達人のプラモ術<ポルシェ935マルティーニ>】

【カーモデル製作の基本②】パテとサーフェイサーでボディの下地を整える

キットのボディは、やはり古いだけに、よく見るとヒケ(パーツ表面にできる微妙な凹状のヘコミ)や細かい傷が気になります。仕上げにも影響するので、塗装前に修正しておきましょう。

特に左右に大きく張り出したリアフェンダーの上部分はヒケが目立つので、ここはビン入りのサーフェイサーを使って修正しておきます。

ヒケの処理が終わったらサーフェイサー(ライトグレイ)をボディ全体に塗布。乾燥後に2000番の研磨スポンジシートで表面を研磨して、よりボディを平滑に仕上げます。

研磨が完了したら、ボディを軽く水洗いして、サフの削りカスなどを洗い落して完了です。

手前味噌ではありますが、達人はタミヤ公式のYouTube動画配信『タミヤ 基礎からのプラモデル講座(サーフェイサー編)』で使い方のポイントを解説しています。よろしければそちらも参考してください。

▲表面がヒケている部分にビン入りサーフェイサーを塗布した状態

▲完全乾燥(24時間)させたのち、研磨して表面を整える。ヒケ部分(凹部分)にサフが残るので、見た目はマダラ状になるが、平滑に仕上がっている

▲タミヤ「サーフェイサー(40mlビン入り)」(374円)。筆で塗布することができる液状のラッカーパテ。ヒケや小さなキズなどの修正に使用する。乾燥後に肉痩せするので厚塗りはオススメしない

▲サーフェイサーを乾燥させたのち、2000番の研磨スポンジシートで表面を研ぎだした状態。パーティングラインに加えて微妙な表面のウネリや凹凸をこの時点で修正していく

▲タミヤ「ファインサーフェイサーL(ライトグレイ)」(880円)。塗装の下塗り用や下地仕上げ用として使用する。 色はライトグレイを使用。乾燥するとパーツ表面の細かな傷などが見つけやすくなる

 

【カーモデル製作の基本その③】ボディの塗装は缶スプレーで(前編)

ボディの下地塗装が終わったら、いよいよ本塗装です。今回はエアブラシではなく缶スププレーを使って塗装していきます。エアブラシは確かにキレイな仕上げが可能ですが、カーモデルのボディのような光沢塗装の場合、缶スプレーは効率よく大きな面積に一気に塗料を吹き付けることができると言っても良いでしょう。

またエアブラシを持っていない場合、導入にコストが掛るという問題もあります。吹き付けの際のコツさえ掴めば、手軽に缶スプレーでも美しい光沢塗装を得ることができるのです。そして今回は、難易度が高いとも言われる白を缶スプレーで仕上げいきます。

▲使用したのはタミヤ「缶スプレーTS26 ピュアホワイト」(770円)。1/20ボディでもこれ1本で充分

と言うワケで今回はここまで

ボディの缶スプレー塗装は、期待を持たせつつ次回後編で詳しく紹介。楽しみに!

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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