ロープでクッカーを上下させて火加減調整【ロープワーク応用編】

<不自由を自由にする野営スタイル>

「不自由は自由だ!」をモットーに、不便がいっぱいな自然の中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしているRYUです。

さて、前回まで、5回にわたってロープワークの基本を紹介してきましたが、今回は応用編です。基本的なロープワークに加え、よりキャンプを快適にできるロープワークを紹介しちゃいます! できるとモテ過ぎるので、注意が必要です。

キャンプ調理で焚き火調理をする時って、火力調整が難しくないですか? 以前、「焚き火の炎を操って調理する!火加減を自由にコントロールする2つの距離」という記事を書きましたが、焚き火での火加減のポイントは距離です。炎とクッカーの距離を自在にコントロールできれば、もはや怖いものはありません。今回紹介するのは、調理の時にクッカーを上下自在に高さ調整ができるロープワークです。ぜひマスターして、焚き火調理上手になってくださいっ!

■クッカーを上下させるロープワークの簡単3ステップ

以前も書きましたが、焚き火の火加減を考える時、一番大切なことは「炎からの距離」と「薪同士の距離」という2つの距離です。

薪同士の距離については前回ご紹介したので、今回はロープワークで炎からの距離をコントロールする方法を解説します。

これだけ覚えておけば、火加減も自由自在です。

1.ロープの先端に輪っかを作る

片方の先端は、上の木の枝や、別に張ったロープに固定する。そこから垂らしたロープのもう片方の先端を輪っかにする。

ロープの先端を20〜30cmほど折り返して、二重にします。

二重にした先端で輪っかを作ります。

作った輪っかに二重にしたロープの先端を通して、上の写真のように結びます。

ちなみに、輪っかの作り方はなんでもOKです。以前紹介したもやい結びでも、エイトノットでも構いません。輪っかの大きさは15〜20cmくらいのものを作りましょう。

2.ロープをクッカーに通して、先端を上に持ってくる

ただ飯ごうの取っ手に引っ掛けるだけです。クッカーといっても、ハンドルだけのタイプではできないので要注意です。

3.輪っかに枝を引っ掛ける

写真のように、輪っかの右側、上から垂らしているロープ、輪っかの左側を、枝で縫うように引っ掛けます。はい、これで完成です。簡単ですよね。

■クッカーを上下させる方法

ここまでできれば完成ですが、クッカーを上下させる時は左手で輪っかの下(この場合は結び目)を持ち、右手で枝を持ちます。

あとは、両方の手で、あげたい時は上に、下げたい時は下にスライドさせるだけです。

注意点は枝が外れないよう、しっかりロープに挟まってるか確認し、調整するところです。枝がストッパーの役目をしているので、外れるとクッカーは落ちてしまいます。

ちゃんと摩擦がかかっていれば、かなりの重さのものでも上下させることができます。この写真の時は、2人前のスープを温めましたので、約1kg以上の重さはあったと思います。もっと重くても大丈夫そうでした。

いかがでしたでしょうか? これで貴方も簡単に焚き火の火力調節ができるようになったのではないでしょうか?

飯ごう炊さんをする時には、弱火と強火を使い分ける必要があるので、本当に重宝するロープワークです。重たいスタンドやハンガーを持って行かなくても、ロープ1本と、枝さえあればできちゃいます!!お試しあれ!!!

>> 連載 [不自由を自由にする野営スタイル]


[関連記事]
【知識】これは便利!役立つロープの結び方ベスト5

作業用手袋メーカーが本気で作ったアウトドアグローブ誕生!

アウトドア=ロープワークという呪縛を解いた「フィギュア9」【アウトドア銘品図鑑】


(文・写真/RYU

RYU/横浜元町ミリタリーキャンパー

「不自由は自由だ!」をモットーに、不便さの中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしております。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」

この記事のタイトルとURLをコピーする